戦国時代の著名な武将「島左近」の墓をご紹介します。立本寺の墓所内にあるのですが少しわかりにくい。立本寺境内とは通りを隔てて西側にあります。立本寺の本堂を正面に見て左に進んでいきます。すると立本寺の境内を囲む塀の西側に出ることが出来ます。南北の狭い道で寺院が途切れなく続く一方通行の小路です。立本寺の墓所の入り口が正面に見えます。(位置は下記のGoogle地図を参照)
こちらが墓所への入り口。門の左には道標「島関ヶ原大軍師 島左近之墓」が立っているのですぐにわかります。
お寺の墓所は檀家以外、特に観光客が入るのを嫌うところが多いのですが、こちらは門を開放し、しかも道標まで立っているのですから参拝謝絶ではないですね。
では墓所に入ってみましょう。なお、墓所内にお墓参りに来られている檀家さんの邪魔にならないよう、静かに行動します。立本寺は長い歴史を持つ寺院ですので、このような古いお墓がズラッと並んでいます。大きなものは歴史上の人物であることが多いのですが、うろうろせず島左近の墓を目指して真っすぐ進みます。
島左近の墓は門を入って左奥に進んだところ、比較的分かりやすい位置にありました。墓所を囲む石材は新しいので最近改築されたのでしょうか。
墓石は古いですね。「妙法院殿島左近源友之大神儀」と刻まれています。その下には「土葬」とも書かれています。実のところ島左近の最後については諸説あって、関が原の戦いで討ち死にしたという説(遺体は見つかっていない)、ここ立本寺で僧となり32年後に亡くなったという説(過去帳も残っているそうです)、広島に落ち延びた説、熊本の西岸寺に隠棲した説、など諸説あって、本当のことはわかっていないのです。
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