知恩院「瓜生石(うりゅうせき)」撮影 2015年9月
URYUSEKI STONE, Chion-in Temple, Kyoto - September 2015
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「瓜生石」(うりゅうせき)は、知恩院黒門前。地面に埋まっている大きな石。その素性についてはさまざまな言い伝えがある。知恩院の七不思議の一つ。 |
知恩院七不思議の一つ、瓜生石をご紹介します。実は、知恩院が創建される前からここにあるんだそうですので、知恩院としてはうまく取り込んだのですね。華頂道を知恩院前まで進むと「黒門」がどんんつきにあります。
瓜生石はその黒門の前、T字路の道路の真ん中です。黒門の階段を登り、華頂道の方向を振り返ると横断歩道にそって丸く刈り込まれたサツキがふたつ。その間に瓜生石があります。
瓜生石は? と、よく見ると石が見当たりません。さらによく見ると、ありました。瓜生石というのは土中に埋まっているのですね。
石の柵で囲まれ保護されています。この瓜生石にはいろんな言い伝えがあります。まずその名前の由来ですが、瓜が勝手に生えてツルが伸び、瓜が出来たから瓜生石、という説。あるいは、八坂神社の牛頭天王が瓜生山に降臨し、つぎにここに現れたから瓜生石、という説、などなどです。
さらにマユツバな話が2つ。隕石であるという説。これはウソですね。このサイズ(直径1,5m)の隕石でも地上に落ちるエネルギーで巨大なクレーターができているはず。もう一つは、この石の下には二条城に通じるトンネルがある、という説。これは、両者が徳川家に通じるということから生まれた話だと思います。
表面は平らに見える瓜生石ですが、埋まっている部分の体積は想像できません。おそらく巨大な石でしょうね。と想像しながら華頂道を眺めました。
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