キンシ正宗「堀野記念館」

2013年1月11日 撮影
Horino Memorial Museum, Sakaimachi-dori, Kyoto - January 11, 2013
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キンシ正宗「堀野記念館」(ほりのきねんかん)。洛中の造り酒屋「キンシ正宗」の創業地酒蔵の遺構を展示。合わせて京町家の当主・堀野家屋敷の内部を公開展示。中庭の井戸から汲み上げられる名水「桃の井」は現在でも周辺の一般家庭で利用されている。
 ・京都市中京区堺町通二条上ル亀屋町172 map
 ・075-223-2072
 ・地下鉄「丸太町駅」「烏丸御池駅」「市役所前駅」いずれからも下車徒歩10分
 ・入館料 300円、AM11:00-PM5:00、月曜休館
 ・駐車場 あり

天明元年(1781年)からこの地で造り酒屋を始めた「キンシ正宗」、1880年には伏見に移転しましたが、それまではここで酒造りが行われました。初代は松屋久兵衛、以後、当主は堀野家となり、建物と当時の造り酒屋の道具がそのまま保存提示されています。

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入館料は300円、館内ではSkyの方が案内、詳しく説明してくださいます。

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中に入ると高い天井、張りも立派です。商家の町家造り。

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キンシ正宗のさまざまな銘柄が展示され、赤いテーブルは試飲コーナーになっています。棟続きで一番奥が酒蔵です。

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天明の大火の後に建てた酒蔵だそうです。なので「天明蔵」と名付けられています。蛤御門の変では類焼の逃れましたので市内に残る最も古い酒蔵です。

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伏見に移転するまではここで酒つくりが行われていました。当時の道具がそのまま残されています。

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酒造用の「山田錦」というコメの名前はよく知られていますが、今回、詳しく説明していただいてその特徴を理解出来ました。

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米粒は中央部に澱粉(?)が多く、そのため表面を削れば削るほど良い酒が造れるのだとか。たくさん削っても(磨くという言葉を使っていらっしゃいました)形が壊れにくく硬いコメが山田錦、だから酒造に適しているんだそうです。

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次に「本宅」を案内されました。15年ほど前までここに住まわれていたんだそうです。

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キンシ正宗を大きく育てた堀野久蔵さん。

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二階の客間。婚礼のしつらえでした。

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通りに面した一段低い部屋は使用人の部屋。

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明治42年に発行された京都税務監督局による「醸造用水試験成績書」。硬度は2.2となっていて、非常に低い値ですね。硬度は水に含まれるミネラルの量を示します。京都の水道水は40、浜松は46、東京は80強です。100を超えると硬水に分類されます。ちなみにヨーロッパ大陸の水は300位あって硬水。ロンドンも200、一方エジンバラは35、スコッチウィスキーが生まれた理由がわかりました。

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蔵の前に名水「桃の井」の取水口があります。この水は京都三名水の一つ、梨木神社の「染井(そめのい)」と同じ地下水脈だそうです。灘の酒は六甲の硬水を用い、京の酒は地下水を汲み上げた軟水。ここに「灘の男酒、京の女酒」と呼ばれる味の違いが出るそうです。

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実際に「桃の井」を試飲させていただきました。すごくまろやかな甘い水でした。これを毎日調理に使えば料理の味も一味よくなることでしょう。実際、周囲の料亭や喫茶でこの水が使われているとのことです。素材を生かした絶妙の味の京料理には辛口の酒は合いませんから。

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ご近所の方たちが飲料水を汲みに来ていらっしゃいました。だれでも自由にというわけではなく、堀野記念館と年間契約をかわして取水されているそうでした。

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