河原町通三条上ル(御池通下ル)の「カトリック河原町教会」は現在、モダンなデザインの教会に建て替わっていますが、1967年までここには旧聖堂の「聖ザビエル天主堂」がありました。写真のこの建物です。京都の繁華街に白亜の協会があったんですね。
天主堂の建て替え理由はいくつかあったと思います。ひとつは建築後120年以上経過して、現役の教会として使いにく唸ったのでしょうか。
いずれにしても新しい天主堂が建造され、旧天主堂は歴史的遺産として明治村に移設し保存されることになりました。
明治村においてもこの建物は見どころの一つ、人気の高いスポットです。おかげで中は見学者でいっぱい。
建築当初のバラ窓が展示されていました。その右にはこれも建築当初の塔屋頂上を飾る十字架。ステンドグラスを製造する技術が日本に入ってくる前に作られたため、江戸時代からあるガラス絵の手法で作られているとのこと。オリジナルは屋内展示、建物の正面を複製品が飾っています。
祭壇です。
真ん中の主通路(身廊)と左右の脇通路(両側廊)の間には柱が並んでします。この形を「三廊式」と呼びます。また細い柱を束ねて太い柱を構成する形を「束ね柱」というのだそうです。
設計は宣教師で建築家でもあったパピノ神父、施工は横田彦左衛門だそうです。明治23年のことです。
外壁は煉瓦造ですが、屋内は木組の木造、リブ・ヴォールト天井です。13世紀中期のフランスゴシック教会堂の様式だそうです。現役の教会だと内部撮影禁止のところが多いですが、保存文化財になると自由に撮影出来てありがたい。
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