京都歳時記 - 3月
「京都・東山花灯路」粟田大燈呂Awata Daitouro
in KYOTO HIGASHIYAMA HANATOURO | |
東山花灯路(ひがしやまはなとうろ)。毎年3月中旬、青蓮寺から清水寺までの道を行灯でともす。桜が咲く前の賑わいを作る目的で始まった。様々なイベントが同時に開催される。 |
東山花灯路に華を添える「粟田大燈呂」は恒例行事となりました。粟田神社の秋の大祭における「夜渡り神事」に登場する巨大な燈呂です。ねぶた祭りに似ていると思われる方も多いかと思いますが、実はこちらがねぶた祭のルーツ、戦国時代から粟田大燈呂の記録は残っているそうです。(取材日 2019年3月16日)
八坂神社から円山公園に通じる通路に粟田大燈呂は並んで異彩を放っています。江戸時代末期にいったん廃れてしまったそうですが、2008年「粟田大燈呂プロジェクト」が結成され京都造形芸術大学を中心に復元されました。先頭を飾る「大提灯」です。
「牛頭天王」
牛頭天王のうしろには背中あわせにこちらも牛頭天王、「素戔嗚尊」の姿をしています。牛頭天王は日本に渡ってきて素戔嗚尊とも呼ばれるようになりました。
「大国主の命とワニザメ」、因幡の白うさぎの故事を表現しています。
今年は亥年ですので「ウリ坊」、蓮の周りで泥遊びをしている様子?だそうです。
粟田神社に祀られている「出世恵比寿」です。あの牛若丸(源義経)も奥州に出発する前に旅の安全を祈願したとか。この写真では隠れてしまっていますが、うしろに牛若丸がいます。
ウリ坊の親、イノシシ「亥」です。まわりにウリ坊や野菜、果物があしらわれています。
ここから明るいときに撮影しておいた写真をいくつか。
昼間は1か所にまとめて置かれていて、開催中は毎日夕刻、京都造形芸術大学の「粟田大燈呂実行委員会」の皆さんによって並べ替えられます。
|