京都歳時記 - 3月
「京都・東山花灯路」狐の嫁入り巡行Kitsune-no-yomeiri in KYOTO HIGASHIYAMA HANATOURO
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東山花灯路(ひがしやまはなとうろ)。毎年3月中旬、青蓮寺から清水寺までの道を行灯でともす。桜が咲く前の賑わいを作る目的で始まった。様々なイベントが同時に開催される。 |
東山花灯路において恒例となった「狐の嫁入り巡行」を見てきました。見学ガイドとまではいきませんが、なんとか撮影できたいくつかの写真を使って巡行の様子をご紹介したいと思います。(取材日 2019年3月16日)
下の写真は会場で配布されていた 2019年版「東山花灯路・散策マップ」に掲載された説明文です。狐の嫁入りの隊列は知恩院三門にスタンバイし、午後7時と8時の二回巡行します。古来より葬送地だった東山は狐火が出たそうです。それに遭遇するのは縁起がよいとのこと。狐火の列を「嫁入りの提灯列」になぞらえました。
最初の撮影場所はねねの道です。知恩院前を出発した隊列はそれほど時間を置かずにやってきます。目の前を通過するところを撮影。しかし夜間動いているものの撮影は難しいですね。
肝心の狐のお嫁さん、少しぶれてしまいました。ねねの道を巡行する雰囲気は良いものの、撮影には適しませんでした。
次に撮影した場所は高台寺駐車場です。ここで花嫁は人力車から降り、歩いて高台寺天満宮に向かいます。写真は高台寺駐車場のお茶所の前に現れたところ。こちらのルートは階段があるので、やってくるのは提灯行列の皆さんのみ。
花嫁の乗った人力車は迂回して車道からやってきました。提灯行列と人力車が合流。
「利生堂」の前に人力車が停まりました。
お嫁さんはここで人力車を降ります。お面をつけて足元がよく見えないので介護してもらいながら。ここから高台寺天満宮まで歩いていくのです。
なお、狐のお嫁さん役は一般公募で選ばれた一般の女性たち。事務局である高台寺が前年の年末まで応募を受付け、年明けに抽選会が行われます。
見学する観光客も連れ立ってぞろぞろと高台寺に向かいます。このあとお嫁さんは高台寺天満宮にお参りし、終着地の高台寺の中に入っていきます。それほど長い時間ではありませんが花灯路の広い範囲を一日2回巡航しますので出会う可能性も高いと思います。ぜひ幸運をもらって下さい。
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