京都歳時記 - 8月

真如堂「精霊送り灯ろう供養会」2013

Gozan Okuribi Sending Fire at Shinnyodo, Kyoto - Aug.16, 2013
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盂蘭盆会(うらぼんえ)の8月16日の午後8時から京都市街を囲む山に文字や鳥居などをかたどった火を順に焚いて霊を送る行事。年中行事として定着したのは室町から江戸時代といわれる。東山如意ケ嶽の「大文字」、松ヶ崎「妙・法」、西賀茂船山の「舟形」、大北山の「左大文字」、北嵯峨の曼荼羅山の「鳥居形」の5カ所で順次点火される。(妙と法はひと山と数える)
Gozan Okuribi Festibal, Held on Aug.16 every year. Six fires (Right Daimonji, Myo, Ho, Funagata, Left Daimonji, and Toriigata) send off the spirit of the ancestors to Buddhist heaven.

今年の送り火は真如堂の「精霊送り灯ろう供養会」です。事前に灯籠を申し込んでおけば、境内に「大」の字状に並べた灯籠のひとつに加えていただけます。午後6時半、少し早めの赤門到着です。

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すでに参道の階段にも灯籠が並んでいます。

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境内の「大文字」も並び終わっています。こちらから見ると大の字は逆さま。本堂から見ると大文字山の大文字と同じ形です。

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日没です。空も紅らんでいます。

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午後7時半、いよいよ灯籠に点灯、真如堂の職員さんが総出で、灯籠のロウソクにひとつづつ火を灯していきます。

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本堂内では法要が始まります。お見送りに来られた方、全員本堂内に入りご焼香、もちろん私達も。

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8時前には法要も終わり、本堂前の境内に描かれた灯籠の「大」の字を、それぞれの思いで眺めます。

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我が家の灯籠は参道の階段に置かれています。

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しっかりと確認、我が家の苗字と先祖代々、と書かれています。なむあみだぶつ。

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八時です。大文字に火が灯されました。本坊の右側、徐々に「大」の字が明るくなっていきます。

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真如堂から大文字の火床まで直線でおよそ1,000m。近すぎて、火床に燃え上がる炎をひとつひとつ確認できます。お堂の脇からは「法」も見えます。

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また墓地に移動すれば「左大文字」と、遠くに「鳥居形」を見ることが出来ました。ポイントさえ見つければ「妙」も「舟型」も見えるそうです。ここ真如堂は、観光的な感覚で来られた方は少なく、ほとんどの方は檀家さんかご近所の方、送り火の真の目的で来られていました。もちろん我が家も。

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