今年の送り火は真如堂の「精霊送り灯ろう供養会」です。事前に灯籠を申し込んでおけば、境内に「大」の字状に並べた灯籠のひとつに加えていただけます。午後6時半、少し早めの赤門到着です。
すでに参道の階段にも灯籠が並んでいます。
境内の「大文字」も並び終わっています。こちらから見ると大の字は逆さま。本堂から見ると大文字山の大文字と同じ形です。
日没です。空も紅らんでいます。
午後7時半、いよいよ灯籠に点灯、真如堂の職員さんが総出で、灯籠のロウソクにひとつづつ火を灯していきます。
本堂内では法要が始まります。お見送りに来られた方、全員本堂内に入りご焼香、もちろん私達も。
8時前には法要も終わり、本堂前の境内に描かれた灯籠の「大」の字を、それぞれの思いで眺めます。
我が家の灯籠は参道の階段に置かれています。
しっかりと確認、我が家の苗字と先祖代々、と書かれています。なむあみだぶつ。
八時です。大文字に火が灯されました。本坊の右側、徐々に「大」の字が明るくなっていきます。
真如堂から大文字の火床まで直線でおよそ1,000m。近すぎて、火床に燃え上がる炎をひとつひとつ確認できます。お堂の脇からは「法」も見えます。
また墓地に移動すれば「左大文字」と、遠くに「鳥居形」を見ることが出来ました。ポイントさえ見つければ「妙」も「舟型」も見えるそうです。ここ真如堂は、観光的な感覚で来られた方は少なく、ほとんどの方は檀家さんかご近所の方、送り火の真の目的で来られていました。もちろん我が家も。
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