京都の七福神巡りは1月の歳時記、ポピュラーなものとしては「都七福神めぐり」が有名ですが、7か所離れているため移動がたいへん、バスツアーを利用しても1日がかりです。今日は比較的短時間で七福神巡りが成就できる便利な場所をご紹介します。
一番 即成院「福禄寿」
御寺泉涌寺で1月の第2月曜日「成人の日」に行われる「泉山七福神巡り」です。泉涌寺の塔頭寺院に祀られている七福神を順にお参りして福を授かるというイベントです。スタート地点は即成院です。
門をくぐると福笹授与所があり、ここで自分の気に入った笹を一本頂きます(無料)。これに購入した縁起物を順に結んでいくのです。
第一番は福禄寿。縁起物は安いものから高価なものまでいろいろあって、どれを購入するか迷います。すべてを高いもので揃えるとフトコロが痛みますのでここは思案のしどころです。最初ですのでオーソドックスな紙製の藏を選びました。購入したものは授与所の方が福笹に結んでくださいます。
二番 戒光寺「弁財天」
次は戒光寺の弁財天です。
ピンからキリまで、いろいろありますねぇ。
またまた迷って高額なひょうたんを買ってしまいました。こうなったら見栄と自制心のせめぎあいですね。価格によってご利益の上下はないと思いますので。
三番 観音寺「恵比寿」
三番目は西国三十三箇所の今熊野観音寺のエビスさんです。(二番と三番の間に番外の新善光寺があったのですが、気づかず通り過ぎてしまいました。)
中国人観光客も大挙して巡っていました。
四番 来迎院「布袋尊」
次は来迎院の布袋様。観音寺から来迎院までは表参道経由だとかなりの距離があるので裏道を通ります。地図を参照して下さい。
番外 泉涌寺本坊「楊貴妃観音」
泉涌寺の本坊に入って番外の楊貴妃観音です。今日は門が開け放たれ、拝観料は無料です。北門から入って楊貴妃観音のある表門に向かいます。
ここでも選択に迷って、番外だから、とあまり高くないものを選びました。
五番 雲龍院「大黒天」
次は泉涌寺別院:雲龍院の大黒天です。通常は閉ざされている勅使門が開かれ、なんと、ここから入ることができるのです。なお雲龍院の大黒天は台所に祀られている「走り大黒天さん」です。
境内でみつけた生身の大黒天さんといっしょにハイチーズ! ゲットした縁起物は「金の俵」、最大の投資でした。
六番 悲田院「毘沙門天」
次は少し離れたところにある悲田院の毘沙門天です。
悲田院は見晴らしの良いことで知られていますね。せっかくですので休憩も兼ねてしばし京都の街を俯瞰しました。
七番 法音院「寿老人」
いよいよ最後の寿老人です。スタート地点の即成院の近くに戻ります。スタートするときは長い行列でしたが、5時近くなって列はなくなっていました。午前中から昼過ぎにかけて混むようですね。
真新しい門をくぐって、いよいよ満願成就です。
スタートしてからここまで約2時間。かなりゆっくりのペースで回りました。急げば、そして縁起物を選ぶ時に迷わなければ1時間ほどで回れるのではないでしょうか。
満願成就
完成した福笹です。自宅に持ち帰って飾り付けました。これで我が家にも福がたくさんやって来そう(笑)。
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