北野天満宮と釘抜地蔵(石像寺)の節分の様子です。まず最初に北野天満宮をご紹介します。
節分祭神事は午前中に行なわれるのですが、一般参拝者向けの行事の開始時間は午後1時から。最初に茂山千五郎社中によって「北野追儺狂言」が神楽殿において演じられます。引き続き、上七軒の芸舞妓さんによる日本舞踊の奉納があります。
最後は芸妓さん、舞妓さん、茂山社中の皆さん、宮司さんなど全員総出で豆まき。我も我もと福豆を拾います。数量はかなり多めに用意されてあったようで、たくさん拾えました。
なお、豆をまく時に「福は内」は聞こえても「鬼は外」は聞こえてきませんでした。あとでその理由を調べて納得。古来より節分においては京の都を四隅を守る四つの神社をお参りしました。吉田神社、壬生寺、八坂神社、そして最後にお参りするのは北野天満宮です。3つの神社から追われた鬼は「戌亥」の方角にある北野天満宮に集まってきます。
集まってきた鬼たちが再び四方に出て行かないようにここに閉じ込めます。だから「鬼は外」とは言わず「福は内」とのみ唱えるのだそうです。なるほど。
こちらがゲットした福豆です。図柄は3種類ありました。黄色は、狂言において鬼を論す役の「福部の神」、赤は舞妓さん、緑は狂言に登場する深泥池の鬼です。
次に釘抜地蔵(石像寺)です。千本通に面した門をくぐると、ふだんは何もない参道に出店がたくさん並びにぎわっています。(遅い時間の訪問でしたので参拝者は少なめです。)
中門を入ります。釘抜地蔵・節分会の特徴は「厄除招福だるま」の授与でしょうか。だるまそのものは京都市内の各所で授与される「姫だるまみくじ」と同じもので、裏面に釘抜地蔵のシールが張ってありますが、買ったその場で年齢と性別を記入してもらえるところがオンリーワンですね。
参拝者には昆布茶の接待があります。
なお、釘抜地蔵の節分だけでは物足りない、という場合、北野天満宮(13時から 狂言、舞妓さんの舞)からスタート、千本釈迦堂(14:30 から おかめ福節分会)、釘抜地蔵、千本ゑんま堂(19:30 から節分奉納狂言)の順で節分祭を見学すれば1日コース。見ごたえある節分祭事が組まれていますので満足できると思いますよ。(今回の写真提供は姉夫婦によるものです)
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