京都の節分、2月2日から3日にかけて様々な行事が行われます。神社やお寺をいくつか駆け足で回りました。節分の風景をご紹介します。(ここにご紹介する節分行事は2009年のものです。今年は内容が変わっている可能性もありますので各会場のホームページでご確認下さい。)
最初は「壬生寺」多くの参拝者が炮烙を奉納し、また大護摩供養や壬生狂言を楽しみにして参拝します。この日、壬生寺への参道となる坊城通の両側は出店や炮烙売りでいっぱい。参拝者でごった返しています。
さっそく炮烙(ほうらく、素焼きの大きなお皿)を購入。
炮烙には願い事、氏名を墨で書いて奉納します。収められた炮烙は4月21日からの「壬生狂言・炮烙割り」の中でいっせいに割られます。
壬生寺の節分会は白河天皇の発願によって始められたと伝えられています。「壬生大念佛狂言」は楽しみのひとつ。幼稚園の建物2階に観客席が作られ、対面する「狂言堂」の舞台で演じられる壬生狂言を観劇します。演目は「節分」。壬生狂言は無言劇、終始打ち鳴らされる鉦と太鼓の「カン、デンデン(鐘1回、太鼓2回)」の音をバックに演じられます。(上演中は撮影禁止です)
壬生寺の境内はご覧のとおり、参拝者でビッシリ。
壬生寺の節分会、もうひとつの楽しみは聖護院の山伏による「大護摩祈祷」です。中央に組まれた護摩焚きの床にまもなく着火されます。
護摩焚きもほぼ終盤、積み上げられた護摩木や生木の枝葉は燃え尽きました。
次に向かったのは吉田神社。東大路から神社に向かう京都大学前の参道は露店でいっぱい。
吉田神社で授与される福豆はこちらで購入しました。福引付きです。
おみくじはこちら、大きなだるまの中に姫だるまのおみくじが入ってます。
「当たりますように、いや違った、大吉が出ますように。」
姫だるまと福豆。おみくじは姫だるまの底に埋めこまれています。小吉でした。
参拝者が持って来られた昨年のお札やお守りはここに納めます。それにしても巨大。この囲いの中がすべて埋まるのでしょうか?
次は須賀神社。懸想文売りで有名ですね。
懸想文売りさんを発見。というか、狭い境内にこの格好ですから、いやがおうでも目につきます。「懸想文(けそうぶみ)」とは「恋文」のこと。授かった懸想文をタンスや鏡台の引き出しに入れておくと着物が増え美人になり良縁に恵まれるそうです。
懸想文売りは2日と3日、豆まきは2日です。
京都御苑の西側、烏丸通沿いの護王神社では鬼に出会うことができました。護王神社の節分大祭は2時スタート、恒例の落語や歌の奉納が行われます。鬼の登場する節分イベントは3時頃からです。(こちらは姉夫婦の撮影です。)
赤鬼そのものよりも右端に写っている母子の表情が面白いですね。鬼を見て泣きじゃくる子を抱っこして大笑いのお母さん。
こちらの鬼の衣装は立派、豆撒式では鬼の舞や四方奉射の儀が披露され、最後に有名人も加わって福豆・福餅まきが行われます。
授与された福餅と福豆。
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