おそらく京都で最もにぎやかな節分は吉田神社でしょう。参拝者の数は数十万人で京都一。露店の数も800店舗、すごい規模です。吉田神社のメインイベントは2日18時から行われる「おにやらい神事」ですが、今回は3日からの光景をご紹介します。
参道にはこのように露店が両側にずらっと並びます。途中から参道の中央にも並び、3列になってやや通行困難。
夕方17時の訪問です。とりあえず日没前に撮影したい大元宮へ急ぎます。
いつもは人気のない菓祖神社も今日は多くの参拝者。それもそのはず、豆茶の接待があります。ちょっぴり塩気のあるおいしい豆茶、もちろんいただきました。
大元宮に到着、参拝者の行列ができています。
これが大元宮の建物、変わった形ですね。重要文化財です。通常は門が閉まっていて間近に見ることができないのですが、節分の日だけは境内に入ってお参りできるのです。
本殿の左手にはいつも「方相氏」の木彫りが飾られていますが、今日はお賽銭まみれ(笑)。
とつぜん鬼に出会いました。この鬼、吉田山に住んでいて、節分の日には黄金の扇で参拝者の頭をなでて「福」を授けるのです。後ろに続くのは稚児さん4人と法螺貝吹き。
鬼は「ふぉーっほっほ、福来たる、福来たる」と大声で参拝者を呼び止め、頭をなでます。稚児さんたちは祇園祭の売り子風に合唱します。歌の内容は聞き取れませんでした。
夜になっても参拝者は途絶えません。
吉田神社本殿横では「お神楽・追儺の矢授与」が行われていました。お神楽は巫女さんの踊りと「どんどんひゃららどんひゃらら」の楽隊付きです。
吉田神社の人気を支えるものの1つとして「福引付きの福豆」があります。
境内に賞品が陳列してありました。ものすごい数、そして質も高い。特賞の1つとして「車1台」もあります。当選番号は5日、京都新聞に発表されます。賞品の多くは寄付によるものです。
くじには5桁の数字(1〜9組+4桁数字)、発行数は9万枚。賞品は100種類以上、当たり数は1000本以上!! かなり高い確率で当たります。ちなみに5等の一つ「清酒一升」は各組共通で下3桁「335」「359」「448」が当たりです。つまり、当たりが270本もあるのです。すごいですね。我が家は2枚購入、残念ながら今年はハズれました。
こちらが今回ハズれたくじです。
「火炉祭」の準備が整っています。
参拝者が納めた古い御札やお守りは直径5m・高さ7mの「火炉」に詰められます。2日朝はこのようにまだ空でした。(この写真だけは2009年撮影)
ここから4日の撮影です。3日の23時に点火された「火炉」は、4日の夕方にはほぼ燃え尽きました。
境内や参道では関係者の皆さん、祭りの片付けに大わらわでした。
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