京都歳時記 ・二月

「須賀神社の節分祭」

2019年2月2日 撮影
SUGA Shrine, Setsubun Ceremony in Kyoto - February 2, 2019
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京都の節分行事は2月2日から3日にかけて催される、代表的なところでは、壬生寺の炮烙奉納、大護摩供養、壬生狂言。吉田神社の追儺式、盧山寺の鬼踊と鬼のお加持、千本釈迦堂のおかめ福節分祭、北野天満宮の北野追儺狂言、千本ゑんま堂の厄除けこんにゃく煮き、須賀神社の懸想文売り、聖護院の追儺式、平安神宮の古式ゆかしい追儺式、など。

On 3rd February, people celebrate the coming of Spring. This ceremony is called "Setsubun". To cast out ONI demons (a symbol of bad fortune), people throw out roasted soy beans at shrines, temples and also each home.

京都、聖護院にある須賀神社は小さな神社ですが、2月の2日から3日にかけて節分祭が催されます。ふつう豆まきは3日に行われますが、須賀神社は京都では数少ない2日実施の神社です。そのためか2日は多くの参拝客で賑わいます。

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境内には茶席が設けられ縁起物の「須賀多餅(すがたもち)」と豆茶を頂くことが出来ます。

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茶席で頂く須賀多餅は梅味と柚子味の2個セット。お土産として購入もできます。

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須賀神社は特徴的な衣装を身にまとった「懸想文売り」でも有名ですね。懸想文はお守りの一種、縁談や商売繁盛にご利益があり、タンスに入れておくと着物が増えて良縁に恵まれるのだそうです。江戸時代、お公家さんがアルバイトで、字が書けない庶民のために懸想文(恋文)の代筆を行っていたとか、当時は副業を禁じられていたため顔を隠していたのだそうです。

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懸想文の包の中にはいろいろ入っています。懸想文の由来の説明文や、折りたたんで結ばれた茶色い紙は昔々の「ラブレター」など。

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須賀神社では午後3時から「追儺招福豆まき」が行われます。最初に節分の神事、続いて「魔除劔(まよけのつるぎ)」、真剣を振って青竹を真っ二つ。そして最後に豆まきです。

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神職による豆まきです。境内が狭いのであっというまに本殿前は人で一杯に。

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確実に福豆を拾いたい方は30分前には本殿前に陣取ったほうが良いかと思います。ちなみに、この撮影位置まで福豆は届きませんでした。

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こちらが土産に購入した「須賀多餅」、京菓子司「葵餅」の謹製です。ひとつ¥150。持ち帰っていただきました。

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黄色は柚子味です。

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そしてピンクは梅味です。どちらも餡は白インゲン豆、甘すぎず「これぞ京菓子」というものでした。なお葵餅本店は北大路にあります。

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もうひとつのお土産「懸想餅(けそうもち)」。こちらはすぐ近くの「西尾八ツ橋」謹製です。

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紅白で餡が違います。紅色は皮に桜葉の塩漬けが練り込んであり、餡はいんげん豆。白い方の餡はえんどう豆でした。舌触りも良くいくつでも食べられます! ちなみに、熊野神社の境内には節分の期間中に設置される西尾八ツ橋・休憩コーナーがあって、無料茶菓子接待として懸想餅が出されていましたよ。

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(各行事の内容や開始時間などは年によって変わることがあります。最新の情報は各神社仏閣の公式HPでご確認ください。)

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