「八瀬のかけ観音寺」2014年5月9日 撮影
KAKE-KANNONJI Temple, Yase Kyoto - May 9 2014 | |
かけ観音寺(かけかんのんじ)。山号は真山、真言宗泉湧寺派、本尊は観世音菩薩。1159年、平治の乱に敗れた源義朝が落ち延び、八瀬から近江に向かう途中、ここ千束ヶ崖で叡山宗徒と戦ったあと、崖から馬もろとも転び落ちたが怪我をせず、これを観音のおかげとして、崖に矢じりで観音菩薩を描いた。昭和のはじめ、この観音を本尊とした本寺が創建された。 |
かけ観音寺(「かけ」の漢字は、「浅」のさんずいの代わりに石)は八瀬の小寺、しかし源平時代の故事を今に伝える歴史が刻まれた寺院です。場所は叡山電鉄「八瀬駅」あるいはバス停「八瀬」から数分の、国道から川の反対側方向の崖を上ったところ。(国道は向かって大原、手苗がケーブル八瀬です。)
早速参拝しましょう。
階段を登っていくと正面が小さな本堂。
その左手には、小さな祠がいくつか並んでいます。
御朱印をいただくため書院に向いました。運良く大奥様がいらっしゃったので御朱印を書いて頂きました。
また、この寺院に関する様々なお話も伺うことができ、さらにお茶まで出して頂き恐縮です。
本堂の入口ガラス戸が閉まっていたので参拝できないのかと思いきや、野生猿の被害がひどいので厳重に閉めているのだとか。無事、本堂にお参りできましたが、かけ観音様は更に奥のもう一つのガラス戸の向こう、暗くて姿を拝むことは出来ませんでした。
狭い境内ですが、様々な山野草が植栽され、手入れが行き届いています。
本堂の右手には、崖のさらに登っていく階段があります。せっかくだから登ってみましょう。
かけ観音寺の鎮守さんであるお稲荷さんでした。頭上から毛虫がたくさんぶらさがっていたので、早々に退散。
900年前の源氏平家時代、この地の歴史に思いを馳せながら参拝すれば感慨ひとしお。(左下の国道を走る車を見れば、崖の上にあることが実感できます。)
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