「平成27年 京都浄土宗寺院 特別大公開」のひとつ、金戒光明寺の塔頭「西雲院」に参拝しました。NHK大河ドラマ「八重の桜」で一躍脚光を浴びた、会津藩士を弔う小さな寺院です。これまでは境内を歩くだけで本堂を参拝したことがありませんでしたが、今回、良い機会が得られました。
本堂前にはたくさんの植木鉢、これらはハスの鉢です。夏季の間は30種類以上の花を咲かせます。
今日は本堂が開いています。中央のご本尊は阿弥陀如来です。創建は1616年、開基は宗厳です。
では本堂に上がりましょう。書院の玄関から入ります。また池玉蘭の作品も展示してあるそうです。
玄関です。上がって右に進むと本堂、奥に進むと書院、池玉蘭展が開催されています。
濡れ縁を回って本堂に進みます。
本堂の壇上から本堂前を撮影。正面の小さなお堂には「紫雲石」が祀られています。法然上人が修行中、この石に腰掛けて念仏を唱えると、前の谷から紫雲が湧き、金色の光がさして芳香が漂ったそうです。「これぞ念仏有縁の地なり。」と申されて浄土宗を開かれたそうです。
一番奥の部屋で池玉蘭の作品が提示してありました。参拝者は少ないな、と思いつつ奥の部屋に進むと、部屋は作品の説明を聞く方々でいっぱいでした。どうやら団体のようです。私たちはマイペースで作品を眺め、設置されていた休憩室でお茶をいただきました。
ご住職の奥様から色々お話を伺うことが出来、また池玉蘭のお墓まで案内していただきました。ご丁寧な対応、ありがとうございました。
西雲院の南門を出て左に進むと池玉蘭のお墓を案内する案内がありました。石柱も立っています。池玉蘭は有名な日本画家「池大雅」の妻であり、江戸中期の女流画家です。
池玉蘭は祇園の生まれ、家は八坂神社の鳥居の前にあり母は歌人、玉蘭の本名は町。母とともに茶屋を営んでいました。その後、池大雅に南画を学び日本画家として大成します。現在はここ西雲院に母とともに眠ります。中央が池玉蘭のお墓ですが、お母さんの墓はどの墓石なのか確認できませんでした。
|