大原「実光院」

2016年2月12日 撮影
SHORIN-IN Temple, Ohara - February 12, 2016
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実光院(じっこういん)は天台宗、本尊は地蔵菩薩。声明(しょうみょう)を伝承するために開かれたとされる。もとは現在の大原陵の場所にあったが、大正8年、普賢院と理覚院を合併して建立されたため境内の庭園は2院のものを引き継いでいる。客殿内には声明を練習するためご住職が収集された各種楽器が展示されている。
 ・京都市左京区大原勝林院町187 map
 ・三千院の門前通り、北寄り

声明念仏の道場「勝林院」には現在2つの僧房がありますが、実光院はそのひとつ。(もうひとつは宝泉院。かつてはもっとたくさんあったそうです。)勝林院のすぐ手前にあります。玄関でドラを鳴らして受付を済ませます。拝観料は抹茶と和菓子付きで¥800です。

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玄関を上がってすぐ左が客殿です。赤い毛せんの前で庭園を眺めながら抹茶を待ちます。

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いちおう呈茶の作法で抹茶が出されます。お菓子は「八ツ橋饅頭」でした。(京菓子司 総本家 よし廣 謹製)

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この客殿は1920年に建造されたものです。実光院はもともと道路向かいの「大原陵」の場所にあったのですが、現在地にあった普賢院が無住になり、さらにもう一つの僧房・理覚院も無住となり、三房が合併する形でこの地に新・実光院が生まれたのです。

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客殿内には音程を奏でる幾つかの楽器が置いてありました。これは石の木琴です。試しに叩いてみたところ音程は西洋音階のようでした?!

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客殿正面から眺めた庭園です。「契心園」と名付けられています。もとは普賢院の庭園、池泉観賞式です。

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では庭に降りてみましょう。

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僧房の西側に広く広がる庭園は、もと理覚院があった場所。歴代住職が整備作庭されたそうです。

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茶室「理覚庵」です。1975年に建造されました。建材はすべて実光院領の山林から切り出したものだそうです。

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内部の様子。

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水辺のほとりに「ふきのとう」が芽を吹いていました。梅も開花を始めていました。

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宝泉院はいろいろメディアに取り上げられることが多いのですが、実光院はすこし地味? でも抹茶の接待を受けながら静かに庭園をながめていたい、という方にはおすすめの寺院です。

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「大原」 これまでの訪問レポート
  10年以上にわたって、四季折々の表情を写真に収めました。
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「三千院」データ

 ・京都市左京区大原来迎院町540 map
 ・075-744-2531
 ・アクセス 京都バス「大原」ターミナルから徒歩10分
 ・拝観料 700円
 ・駐車場 バスターミナル周辺に民間P多数あり





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