大原「勝林院・惟喬親王 1120年大法要の角塔婆」2016年9月10日 撮影
SHORIN-IN Temple, Ohara - September 10, 2016 | |
勝林院(しょうりんいん)は天台宗、本尊は阿弥陀如来。1013年、慈覚大師の九代目の弟子、寂源が声明の根本道場として開創。正式名は魚山大原寺。 |
2016年10月10日に「惟喬親王 1120年大法要」がおこなわれます。平安時代、惟喬(これたか)親王は天皇になれなかった悲運の皇子と呼ばれ、晩年は各地に隠棲したため、様々な伝説が残っています。大原はその地のひとつ。
一方、大原には宮内庁により公式に認定された「惟喬親王の墓」があることで、大原観光保勝会では観光振興にもつなげようと「没後1120年目の法要」などのイベントを企画しました。法要は120年ぶりとのことです。大原地区にはこのような旗が随所に立てられています。
法要に先立ち、9月10日の朝、勝林院の門前に角塔婆が建立されました。
地元のみなさんの協力で無事建立されましたが、筆者は時間が合わずに午後の見学となりました。立派な角塔婆が立っています。
人の背丈の2.5倍くらいある大きなものです。
三千院エリアのもっとも北に位置する勝林院は正式名称を「魚山大原寺」といい、来迎院と合わせて2寺で「大原寺」を成し、勝林院を上ノ院、来迎院を下ノ院とよびます。「大原声明」の修行道場です。勝林院は三千院の一部のように思われますが、実は全くの独立寺院、三千院が京都市中からここに移転してきたのは最近、明治4年のことです。
|