三条縄手三軒寺のひとつ、三縁寺を訪問しました。三条大橋の東詰、バスターミナルの開発にともなって昭和40年代なかばに岩倉に移転してきたものです。
三縁寺は、幕末の歴史的事件「池田屋事件」で殉難した勤皇の志士達のお墓があることで知られています。
鉄筋コンクリート造りの本堂です。こちらに移転するにあたって縄手三軒寺のすべてがRC工法になっています。殉難者墓所にお参りするために、まず書院に立ち寄りご住職に許可を得ました。檀家さんの墓所に入るわけですから。
本堂前の小さな石庭。
本堂の右手を回り、墓所への上り坂に出ます。
墓所を奥に進むと左に真っ直ぐ伸びる「池田屋事件殉難者墓所」が見えました。カンバンも何もないですが、見てすぐにそれと分かりました。
この寺が三条にあった頃と同じ配置になっているそうです。石の鳥居をくぐり、4畳半程度のエリアに志士の墓が並んでいます。
正面は宮部鼎蔵と松田重助の碑。宮部鼎蔵は、勤王党親兵で総監を努め、また七卿落ちには長州に同行しました。
左には、大高又次郎、吉田稔麿、杉山松介、北副佶摩、望月亀彌太、石川潤次郎、廣岡浪秀の碑。
右は宮部と松田の墓碑です。
眺めの良い高台にあります。鳥居を通して「京都北ゴルフクラブ」のゴルフ練習場が見えています。
本堂以外、方丈や書院すべて鉄筋作りです。安価に建設するための結果だと思いますが、100年後には立て直しが必要でしょうから、長い目で見れば高くつくと思うのですが。
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