第34回式年遷宮事業の一環として下鴨神社本殿のうしろを回る木道が完成しました。名称は「浦の回廊」です。入口は御手洗社の左手、拝観券は土産物売り場の建物の中で求めます。
本殿の裏側エリアには初めて入りますが、ウッソウとした巨木の茂る森のなかに木道が敷かれています。奥に進んでいきましょう。「うら」とは、外から見えないものの意味から、心や神様の意味でも使われていたそうです。「占い」も「浦島太郎」も語源は同じです。
少し進むと本殿の(後ろの)屋根が見えてきました。
本殿の真裏に来ると木道は広くなり、塀にぽっかり開いた入口から入ってお参りできるようになっています。
中は撮影禁止および私語禁止となっていましたので、しずかにお参りしました。内部の建物の周りは一面に10cmほどの白くて丸い石が敷き詰められています。「お白石持ち神事」で奉納した石ですね。そして、正面からは間近に祝詞が聞こえてきました。今日は成人の日でしたので成人式の神事が行われていたようです。
さらに奥に進んでいきます。「大炊殿」の特別拝観エリアです。
三井神社の裏側も見えてきました。
「浦の回廊」を説明する駒札も途中に立っていました。この回廊は出来たてですので下鴨神社のパンフレットにも載っておらず、由緒がわからなかったところでしたので助かりました。発掘でわかったそうですが、このエリアは古墳時代から神事が行われていた所なんですね。
大炊殿が見えてきました。
この庭園は「葵の庭」と呼ばれています。また別名「カリンの庭」とも呼ばれかりんの古木があります。「自由にお持ち帰り下さい」と書かれた黄色いカリンの実が置いてありました。メッセージが書かれた葉は「ハガキの木」、葉書の語源になった木でタラヨウという名称。尖ったもので字を書くと浮き出てきます。また「JP日本郵政」公認の葉で、切手を貼って送ることができるとのことです。
年に幾度となく足を運ぶ下鴨神社ですが、今回始めて未知のエリアに入ることが出来ました。
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