下鴨神社を参拝する時にいつも気になっていた、森の中の建物が今年修復が終わって10月1日から一般公開されました。場所は、京阪出町柳駅から橋を渡って下鴨神社に向かう途中、赤い一の鳥居の左手です。
「旧三井家下鴨別邸」の門です。ずっと閉ざされていた門がついに開きました。1949年に三井家から国に譲渡され、その後、京都家庭裁判所長の宿舎として近年まで利用されていましたが、その歴史的価値を鑑み、修復整備ののち今回の一般公開に至ったわけです。
門を入るとすぐに立派な観光トイレが完成していました。砂利道を拝観受付のある玄関に向かいます。
こちらが玄関、初公開とあってたいへん賑わっています。靴を脱いで上がり、最初の部屋で建物のいわれなど説明を聞きました。なお建物内は撮影はできませんでしたので写真は外観のみです。
主屋に移動すると庭を見渡すことが出来ます。掃き出し廊下から庭に降りると別邸の建物全体を庭から眺めることが出来ます。
1909年に三井家の祖霊社である顕名霊社(あきなれいしゃ)がこの地に遷座され、参拝に来られた三井11家の大勢の皆さんが同時に休憩できるようにと1925年に建築されたのが三井家下鴨別邸です。
瓦には三井家の家紋「四ツ目結」があります。
左の建物は1925年に建造された玄関棟、中央の望楼のある建物は三井家木屋町別邸を移築した主屋で書院造り。1階のみ通常公開、2階以上は特別公開時のみ入れます。右の建物は茶室(非公開)です。
今回の一般公開に合わせ、荒れていた庭園が整備されました。
主屋の1階では見学の皆さんがお茶をされています。では主屋に戻りましょう。
主屋では喫茶のメニューが置かれていました。抹茶、コーヒー、紅茶が選べます。さっそくコーヒーと茶菓子を注文。美しいお庭を眺めながらゆっくり休憩できました。
茶菓子は下鴨別邸がデザインされた特製のマカロンです。入口で販売されていましたのでお土産にすることも出来ます。写真は二人分。ひとり1個ですよ(笑)。
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