真如堂 四季のうつろい 2017年9月25日
Shinnyodo Temple, Kyoto, Japan - September 25, 2017
「九月・秋の気配」

真如堂(しんにょどう)、正式名は真正極楽寺。天台宗。本尊は阿弥陀如来立像。984年、比叡山の僧である戒算が比叡山常行堂の本尊阿弥陀如来を東三条院詮子の離宮に安置したのが始まり。のち、寺町など京都市内を移転したあと、現在地は1693年から。三井家菩提寺。春は桜、秋は紅葉の名所。

 ・京都市左京区浄土寺真如町82 (TEL 075-771-0915) map
 ・境内 自由、書院庭園の拝観は 500円
 ・アクセス 市バス「真如堂前」下車 徒歩10分
 ・駐車場 無料 約10台、紅葉時は不可

午後の訪問が多い真如堂ですが、今日はめずらしく午前中、それも早い時間に伺いました。今年の夏は例年になく暑かったのですが、ここにきてやっと秋の気配。空気も爽やかになってきました。

shinnyodo761.jpg

紅葉が始まると観光客が境内を埋め尽くします。でもあの状態は年に一度のお祭のようなものです。真如堂はだれもいない境内が通常状態です。いまや世界でもっとも人気の高い観光都市京都であるにもかかわらず、なぜこんな素晴らしい境内が静かなのでしょうか。(答えは下に)

shinnyodo761.jpg

境内を探せばヒガンバナがポツポツと咲き始めていました。

shinnyodo761.jpg

初秋の真如堂といえばスイフヨウですね。赤門付近に咲きそろっていました。

shinnyodo761.jpg

三重塔のそばにそびえるハナノキ。紅葉の一番乗り、色づき始めています。ハナノキは早春に真っ赤な花をつけて紅くなり、秋にも紅葉で紅くなります。年に2回赤くなる木です。カエデ科の落葉高木。

shinnyodo761.jpg

いつもは境内をぐるっと回って失礼するのですが、年に一度は庭園を見学します。本堂正面から上がってまずご本尊にお参り。お線香を供えます。

shinnyodo761.jpg

本堂から庭園のある書院への渡り廊下。

shinnyodo761.jpg

書院の入り口右手にある手水鉢。

shinnyodo761.jpg

「涅槃の庭」です。作庭時期は比較的新しく1988年。東山三十六峯・大文字山が借景となっています。庭石は涅槃を模して配置されています。

shinnyodo761.jpg

五山送り火の「大文字」は間近です。送り火の日は、点火されると火床ひとつひとつがはっきり見えるほど近い。

shinnyodo761.jpg

「随縁の庭」です。重森千青氏による2010年の作庭です。氏はあの有名な重森三玲氏のお孫さん、代表作として「松尾大社瑞翔殿庭園」があります。奥の建物は三井家の廟所。

shinnyodo761.jpg

(まだ一度も拝観したことはありませんが)茶室もあります。

shinnyodo761.jpg

本道に戻りました。東側の濡れ縁です。

shinnyodo761.jpg

こちらは南側の濡れ縁。絵になる風景ですね。

shinnyodo761.jpg

西側の濡れ縁。

shinnyodo761.jpg

黒谷さんに向かう参道脇にハギがたくさん植えてあります。満開です。
さて、真如堂の境内が静かな理由。あくまで理由の一つですが、公共交通機関からかなりの距離があることが挙げられます。最寄りのバス停からは10〜15分、しかも上り坂ですので疲れます。

shinnyodo761.jpg

バス停から真如堂への3ルート。「真如堂前」からのルートが最短距離。一部、山道と階段があります。「錦林車庫前」からのルートは途中に日吉神社があります。「京大正門前」からのルートは最長距離ですが、途中に吉田神社や宗忠神社を拝観できます。


Ads by Google



関連コンテンツ


Copyright (C) 2016 ZauCats, All Rights Reserved.

ABOUT

family.jpg
Zaucat, Yoshicatは京都
検定2級を取得しました

JIJICOOの写真

当サイトはリンクフリーです

back-to-top.jpg
トップへ