修学院離宮の見学を申し込み、やっと予約が取れました。ネットからの予約は狭き門ですので、京都御苑にある宮内庁京都事務所に出向き、直接申込み枠をあたってみたところ見事予約がとれたのです。
叡山電鉄「修学院駅」からは修学院離宮道を一直線、約20分ほどで修学院離宮の門(正面)に到着です。15時から見学スタート、集合時間は10分前。
見学がスタートするまではこの待合所に待機します。今回のグループはおよそ30名ほど。
案内人の方がいらっしゃいました。ここは「御幸門(みゆきもん)」、いよいよ見学スタートです。最初に、見学における簡単な注意。写真撮影は自由だそうですがグループに遅れないように、とのこと。コースタームはおよそ1時間20分から30分。3kmの歩行になります。
花菱紋の透かし彫り。透かして見える向こう、期待をふくらませます。
案内の方を先頭に、このようにぞろぞろと。
下離宮の「寿月観(じゅげつかん)」です。入母屋数奇屋造り。扁額は後水尾上皇の筆によるもの。
一段高いところに上皇が座られたとか。正面奥に左端は琵琶を置く床の間。
次の中離宮に向います。松並木の通路を砿油します。
このように、ぞろぞろと。
周囲を見渡すと、このようにどこでも見かける畑。とても修学院離宮の中だとは思えません。一般の農家の方が土地を借りて畑やタンボを営んでおられるのだとか。収穫はすべて農家のもの。
中離宮に到着です。今は使われることのない南からの入り口。「林丘寺の旧表総門」だそうです。
ここには「楽只軒」と「客殿」があります。もとは光子内親王の朱宮御所。皇室ゆかりの門跡尼寺・林丘寺というお寺が東に隣接してあります。
こちらは楽只軒。
こちらは客殿。見学者の頭の上に見える手すりに特徴があります。「網干の欄干」。
表(南側)にまわると客殿の内部を観る事ができます。右側に見える「霞棚」は「天下三棚」のひとつとして知られています。
杉戸に描かれた鯉の作者は不明ですが、夜な夜な客殿の前の池に飛び出したそうです。そこで円山応挙があとで網を書き加えました。それ以来鯉が夜な夜ないなくなることはなくなったそうな。
祇園祭・山鉾の杉戸絵です。
「楽只軒」と「客殿」の見学が終わり、つぎの「上離宮」に向かいます。(つづく)
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