中離宮の見学を終え、次の上離宮に向かいます。
田んぼの向こうに見える三段の生垣の上に下離宮があります。ここからは上り坂。
高台に茶室「隣雲亭」があります。そこからの眺めが素晴らしい。上離宮の全体を見渡せます。京都を取り囲む山々が借景です。三段生垣の上には谷川をせき止めて造られた大きな池「浴龍池」もありました。
池には3つの島があります。見えているのは万松塢(ばんしょうう)という島。
京都市内の北部も見渡せます。
「隣雲亭」
「浴龍池」にそそぎ込む谷川。上流には滝が設けてありました。
「万松塢」と「中島」をつなぐ「千歳橋」。
「楓橋」を通じて中島に渡ります。
島には茶屋「窮邃亭(きゅうすいてい)」が建ちます。
修学院離宮創建当時の最も古い建物だそうで、後水尾上皇の扁額が架けられています。
以前は障子が開け放たれていて、池を眺めることが出来ましたが、ここのところ猿に荒らされることが多く、すべての障子が湿られていました。修理がやっと終わったっ所だそうです。
対岸にアオサギくんが飛来していました。見学者が近づくと反対の対岸に飛んでいってしまいました。
対岸からのながめです。絵はがきのような風景ですね。左から順に「土橋」、「中島」、「千歳橋」、「万松塢」。
「千歳橋」
「お疲れ様でした。」案内してくださった(確かお名前は)太田さんです。通常は1時間20分ほどのコースですが、今回は足の弱い方がいらっしゃったので1時間45分もかかってしまいました。起伏のある3kmのコースですからね。京のみやびに加え、のどかな田園風景と最大級の借景による庭園美を堪能できました。今回の見学は日暮れ前でしたので、次は光が逆の午前中にしたいと思います。
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