南禅寺といえば桜よりも紅葉の名所。その南禅寺エリアにおいて最も見応えのある場所はここ、インクラインです。京都の桜名所のひとつ。写真はインクラインの北端。右の建物は「疎水記念館」、正面は「南禅寺船溜まり」です。
写真はここに立つブロンズ像「巨大な輝き」です。
インクラインとは「傾斜鉄道」と訳されています。ケーブルカーの総称ですが、国内では疎水の蹴上インクラインが最も有名。船を運ぶ鉄道の代名詞のように使われています。ここ蹴上は落差が大きく運河が中断します。水は暗渠で、船はインクラインで運びました。当初は伏見にもインクラインがあったそうです。
蹴上インクラインは、高低差36m、全長582m、1891年に運転開始。荷物運搬船を台車に乗せて運びます。レールが当時のまま残されています。レールの中央にあり、台車を引っ張る鋼鉄ワイヤは残されていません。
当時の台車が保存されています。船も載せてありますね。運河で荷物を運ぶ船は底が平ら。高瀬舟もそのひとつでした。
インクラインが一年で一番の賑わいを見せるのは桜の季節。軌道上は見物客でいっぱいです。
起動の上を両側から桜の枝が覆って、花のトンネルのよう。枕木と枕木の間は砂利が敷かれていて、たいへん歩きにくい。ハイヒールだと捻挫しますよ。
蹴上、ねじりまんぼ付近です。老若男女、満開の桜を楽しんでいます。
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