京都薬用植物園は、冬、春。秋の年3回見学会が実施されます。今回の秋の見学会は11月9日と10日、午前、午後の部に分けて各75名の見学者募集がありました。事前応募に当選し今回の見学会参加の運び、見学時間は1時間半ほどでした。正面入口は曼殊院参道に面しています。曼殊院の100mほど手前です。
事務研修棟です。2010年の建造。ここに入り、受付を済ませます。人数がまとまるごとにグループを組んで説明員の方が付いて、さあ見学出発!
最初に案内されたのは「漢方処方園」。
漢方薬は幾つかの薬草がミックスされたもの、それを処方といいますが、成分となる薬草が集めて植えられています。ここは「桂枝湯」かぜぐすりです。
説明員の方がポイントごとに説明してくださいます。聞いている人、撮影に熱中する人、さまざま。参加者の平均年齢は、、、やや高め、、。
温室内にあった「バニラ」、初めて見ました。
ウツボカズラかな?
漢方処方園の次は「樹木園」です。小高い山全体が植物園。
なだらかな坂道をひたすら登っていきます。
途中で見つけたドングリ
そして大きなマツボックリ
登りつめるとけっこうな標高に達しました。
見晴らし台も設置してありました。ここまで登れるのは秋の見学会のみ。
修学院から岩倉方面を見渡すことができます。
「展示棟」です。1908年、神戸市東灘区にあった洋館(野口孫市氏による設計)です。
1995年の阪神・淡路大地震後に保存を兼ねてこちら移築されました。
生薬の標本が展示されています。甘草のサンプルがあったので説明員の方に勧められるまま口に含みました。すると甘いこと! しかも甘さがずっと後まで残ります。あとでコーヒーをいただいたのですが口に残った甘さが復活しました。砂糖とは違う不思議な甘さです。ほとんどの漢方薬には口当たりを良くする目的で甘草が含まれているそうです。
見学会の後半は自由見学だったためゆっくり見て回ったところ予定時間の1時間半をはるかにオーバーしてしまいました。次回は満開の椿を見学できる冬期に訪問したいと思います。
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