下京区油小路通の「不動堂明王院」

不動堂明王院、「ふどんどう」と読みます。創建はなんと平安京が造成されて間もない823年、洛南に都の守護として東寺と西寺が造られましたが、東寺は弘法大師に託されました。彼が霊石に不動明王を掘り、東寺の鬼門に当たる場所の井戸に沈めて祀ったのが不動堂の始まりです。

境内も参道もなく、本堂がいきなり油小路通に面してます。

中央に不動明王が祀られています。

ご本尊は今でも井戸の底だそうで、こちらはお前立ちです。

本堂正面左手が事務所になっていて、御朱印を書いて頂きました。

下京区は東西の本願寺を除けば寺院が少なく（秀吉の政策ですね）、この不動堂は洛中（下京区）に古くから残る数少ない寺院のひとつ。（パンフレットの上に置かれた猫の「重り」がかわいい）

不動堂に隣接して、右側にはこれまた由緒の古い道祖神社があります。