東本願寺の御影堂は2004年から2008年まで修復工事が行われました。引き続き阿弥陀堂の修復工事は進行中ですが、工事の見学コースは御影堂まで伸びていて、修復された御影堂の屋根も見学することができます。
見学通路です。右側が御影堂です。
左は御影堂、右は阿弥陀堂の素屋根です。その間に見学用のステージが設けられています。
2層目の屋根の高さに見学ステージがありますので東山方面が見渡せます。
中央に白い霊山観音、その右に八坂の塔、左には山の中腹まで伸びた大谷祖廟のお墓が見えていますね。
御影堂、阿弥陀堂、その他の修復にかかる費用はおよそ200億円、そのうち180億円が門信徒によるそうです。
御影堂と阿弥陀堂の間に設けられた見学ステージに出て、御影堂の修復工事の説明を聞きました。
明治初頭に建造された御影堂ですが、それまで度々火災に合っているので、その対策として蹴上の浄水場から水を引き、その高低差を利用した水圧で散水できるように建物の随所に放水口が設置されました。電気を使わず水圧だけで作動します。このシステムを「東本願寺方式」と呼んでします。
この写真では少し見にくいですが、瓦と妻との境にパイプがあり、そこに多数の散水口が設置されています。
下に降りて御影堂の内部に入ります。説明員の方が「くの字に曲がった柱があり、補強工事が施してありますので、是非ご覧になって行ってください。」と言われたので、どこにあるかと探したのですが良くわかりませんでした。
阿弥陀堂と同時に御影堂門の修復も始まりました。
(最後に)今回の阿弥陀堂修復工事見学と、修復後の御影堂見学は大変貴重な体験でした。なんせ何100年に一度ですから。御影堂は木造建築物として世界最大の建築面積だそうです。これだけ巨大化建築物も門信徒による寄進のみによって費用が賄われたところもすごい。
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