「市比賣神社・茅の輪くぐり」
2017年6月30日 撮影
ICHIHIME SHRINE, Kyoto - June 30, 2017
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市比賣神社(いちひめじんじゃ)、795年の創建。祭神は多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)ほか4柱。現在地に鎮座したのは秀吉の時代。女神を祀っていることから女人守護の神社として女性からの信仰をを集めている。カードの塚もある。おみくじは「姫みくじ」と呼ばれ姫ダルマの形をしている。
・京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入
・TEL. 075-361-2775
・市バス「河原町正面」下車 2分
・境内自由
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6月30日「夏越の大祓」の日の参拝レポートです。河原町通り五条下ルの市比賣神社はビルの谷間にあります。
市比賣神社では数日前から茅の輪が設置されていますので、30日を狙って参拝者が増えるわけではありません。午前中の早い時間はこの写真のように空いていました。茅の輪を独占して「蘇民将来之子孫也」と唱えながらゆっくりと茅の輪を回ることが出来ました。
さて本殿は小さな鳥居をくぐり、正面の小さな建物です。
参拝時はいつも訪れる名水「天之真名井(あめのまない)」に向かいます。もう一つの小さな鳥居をくぐって右手です。
右手の井戸が「天之真名井」です。
京都七名水のひとつです。井戸から汲み上げられて流れ落ちる名水をヒシャクですくって飲みました。実は京都の地下を流れる伏流水はすべて同一の水路ですのでどこで汲み上げた地下水でも味は同じはずです。しかし由緒ある神社の境内の井戸ですから、その分ご利益が上乗せされて美味しいはずですね。
なお、市比賣神社の夏越の祓神事は「水無月祭」と呼ばれ、午後7時から行われます。今回は時間の都合で参加できませんでしたが、浴衣姿の若い女性たちが運営スタッフとなり「ひとがた」の配布から高瀬川でのひとがた流しまでの神事を手伝います。高瀬川の川面に火が灯されたぼんぼりを浮かべ、そこに人形を投げ入れるさまはたいへん風情があるそうです。
夏越の祓 ミニ知識
「夏越の祓」は、一年の前半最後の6月30日に行われる行事。半年間のけがれを祓い、残り半年の厄除けを祈願する神事。
茅の輪
神代の昔、素盞嗚命が旅の途中、一夜の宿を求めてある兄弟に乞うたところ、裕福な兄の巨旦将来には断られたが貧しい弟の蘇民将来は手厚くもてなした。のち、素盞嗚命は恩返しとして「茅の輪を腰につければ厄災から逃れられる」と伝えた。蘇民将来の一家は教えに従ったところ疫病から逃れることが出来たという。この言い伝えに習い、夏越の祓では茅の輪を作り身につける。
茅の輪くぐり
「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら大きな茅の輪を「左回り右回り左回り」の3回くぐったあと本殿でお参りすることによって半年のけがれを祓うことができる。
人形(ひとがた)
夏越の祓で行う厄払いの儀式。人の形を模した白い紙に氏名と年齢を書き、息を吹きかけて体を撫でて罪やけがれを移し、それを身代わりとして焼いたり水に流すことによって厄を落とす。
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