高辻通を西に向かって歩いていた時、校門がたくさんの花で飾られた古い校舎を眺めていると、花壇の手入れをされていた管理人さんと思しきかたから「どうぞ中を見て行って下さい。」と声をかけられました。
ここはすでに廃校になった「成徳中学」の校舎です。枯れたツタが壁面全体を覆っています。廃校時(2007年)の写真を入ると壁面は緑一色でしたが、、。
折角のチャンスですので見学させて頂きました。前身は成徳小学校。明治2年、日本に初めて誕生した小学校の一つです。その後中学校に変わり、その時に建造された校舎です。
階段を登って中に入ると、内装はツートンカラーの立派な洋館です。目の高さから天井までは漆喰塗り。
2階の廊下です。教室は現在貸事務所として利用されています。
広い階段、ステップは木製です。歩くとギシギシと音を立てます。
東面のアーチ型の窓の外はツタに覆われていました。北面のツタは枯れてしまったようですが、東面と南面(この下の写真)は残っています。
校庭に出て南から後者を眺めました。真ん中の壁面に取り付けられた丸い時計はしっかりと時を刻んでいました。
見学を終え入り口に戻ると管理人さんがいらっしゃったのでしばし歓談。こういう歴史に残る建物は残さなくちゃね、ということで話は盛り上がりました。廃校になって8年経過した元成徳中学校の校舎でした。
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