このような立派な教会が河原町通りに立っていたなんて信じられません。現在は犬山市「明治村」に移築し保存されていますが、もとは河原町五条交差点を100mほど下がったところ、等善寺の道路向かいです。このあたりは下寺町のまっただ中、周囲はすべてお寺さんという環境に立っていたのです。
現在は、京都からちょっと遠いですが、愛知県犬山市の明治村に移転し、保存されています。日本聖公会がどのようないきさつで教会堂を手放したかわかりませんが、重要文化財に指定され、その維持が経済的に困難になったからでしょうか?
玄関を入り、靴を脱いで上がります。
教会は2階にありますので階段を登ります。
見渡す限り重厚なダークブラウンに統一され、木造教会の暖かさが伝わってきます。
木組はまるで古い駅舎のよう。1階はレンガ造りですが2階の恭会は木造、宣教師でありまた建築家でもあるガーディナーは地震国であることを考慮してこのようにデザインしたのだそうです。屋根は軽い金属板で葺かれています。
古いリードオルガンのコレクションが並べられています。
すばらしい木組ですね。京町家に通じるところがあります。
天井の薄茶色部分はすべて竹です。これが大きな特徴。
昨今、明治大正時代に建造された学校などの歴史的建造物が取り壊されるという話も聞きますが、どのような形にしろきちんとしたかたちで保存され、次世代に受け継がれていけたことは良かったと思います。
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