京都嵐山の天龍寺塔頭・宝厳院の庭園は紅葉スポットとして人気がありますが、同時に新緑の季節は「青もみじ」の名所になります。しかし、紅葉の頃にくらべればなんと静かなことでしょう。
拝観受付を済ませ、拝観ルートに従い「宝厳院垣」に沿って進みます。
境内は緑一色、しかも静かです。紅葉の時期、通路は観光客で埋まるのですけどね。
通路で見つけた「河原撫子」。
この庭園は室町時代、策彦周良禅師によって作庭されました。江戸時代から「都林泉名勝図会」にも掲載され観光スポットでした。
この白い花の名前はわかりません。モンシロチョウが蜜を吸っています。
回遊ルートの途中に茶室。抹茶の接待を受けることができます。
一面の苔の中に植えられたフタバアオイ。
平成20年に再建された本堂(右)です。ここには田村能里子画伯筆による朱色で鮮やかな襖絵が奉納されています。
客殿の下には小川が流れます。巧みな構成です。
庭園内には巨石が2つあり、こちらは「碧岩」(左の大きな岩)、大堰川の上流で切りだされたものだそうですが、どうやってここまで運んだんでしょうね。
もう一つは「獅子岩」、こちらも大きい。
客殿と川の流れを別の方角から撮影しました。
通路途中に置かれていた渡月橋の親柱だったもの。もうひとつ、天龍寺の境内にも置かれています。
緑一色ですね。
ぐるっと一周でゆっくり歩いて約30分の見学時間でした。宝厳院は青もみじを静かにゆっくり満喫できるおすすめの庭園です。(天龍寺の境内も青もみじで覆われていますが、青もみじの木の数よりも観光客の数のほうが多いかもしれませんね。大変賑やかですよ。)
|