新緑の時期、嵯峨野の最北部にある直指庵を参拝しました。JR嵯峨嵐山駅の近くでレンタサイクルを借りて、ここまで嵯峨野の田園風景を眺めながら10分ほど。ずっと登りでしたので少しきついですが、帰路はペダルを漕がずに帰れてラクチン。
本堂までの階段は緑に包まれています。
葦葺き屋根の本堂。1899年に再建されたものです。
本堂に上がりました。緑の毛氈、鬱蒼とした庭園を見下ろします。
これが有名な「思い出草」ノート。
本堂の右手に「愛逢地蔵」、縁結びのお地蔵さんです。
山内を散策しましょう。本堂を出て左の通路を進んでいくとあずまや「待合」があります。
水子地蔵堂を過ぎて、更に進むと、直指庵を再興した「津崎村岡の局」のお墓。
境内で見つけた真っ白なオオデマリ(Viburnum plicatum)。英名のスノーボールがぴったり。
境内の高台に新たに設置された「思い出草観音像」です。ノートに綴られた苦しみや悲しみから解き放すために祀られた観音様。
振り返ると見晴らし良く、茅葺きの「道場」を見降ろせます。
今回は約30年ぶりの訪問、ずいぶん雰囲気が変わっていました。以前は「思い出草」を読む人、記帳する人でごった返していた記憶があります。今は本来の直指庵に戻った感じです。
「直指庵」データ
・京都市右京区北嵯峨北ノ段町3
・075-871-1880
・アクセス 京都駅から市バス「大覚寺前」下車、徒歩10分
嵐電、JRの嵯峨駅から徒歩30分以上
足に自身のない方はタクシー利用
・拝観料500円、開門 9:00 - 17:00
・駐車場 大覚寺駐車場を利用し徒歩10分