第46回「京の冬の旅」(非公開文化財特別公開)として公開された玉鳳院を拝観しました。塀の向こうに見えている屋根、左から「方丈」「玉鳳院」「開山堂」です。以前は撮影禁止ではなかったようですが、現在は庭園も含めて内部の撮影が厳重に禁止されています。内部の風景は妙心寺の公式HPにありますので、そちらを参照して下さい。
玉鳳院の拝観入り口、方丈です。
入口の左にある「牛石」
内部は撮影禁止のため写真はありません。門前に貼られていたこのポスターに障壁画の写真があります。今回の特別公開の内容を少しご紹介しますと、拝観料¥600を払って方丈から上がります。玉鳳院に渡って、そこで障壁画を中心とした最初の説明。
次に、玉鳳院と開山堂の間で2回目の説明。ここでは豊臣秀吉の子・鶴松の霊屋のほか、境内にある様々な史蹟の説明があります。最後の説明は関山慧玄を祀る開山堂の前で。玉鳳院には住職がいなくて、妙心寺塔頭の住職が輪番制で務めていること、開山堂の灯火と香は絶対に絶やさないこと、開山堂前の「平唐門」には応仁の乱の時に付いた「やじりの傷跡」があること、などの説明がありました。
拝観が終わり、外に出て、あらためて玉鳳院全体をながめました。
玉鳳院の正面に位置する「向唐門」です。寛文年間(17世紀)の作。
こちらは開山堂の正面に位置する「四脚門」(重要文化財)です。もとは御所の南門、1409年、後小松天皇の寄進によるもの。現存する最古の唐門です。
この門の柱に残る応仁の乱のやじりの跡は間近に観ることができます。
「平唐門」には小さな穴がいくつか開いていて、そこから開山堂全体をながめることができますよ。
玉鳳院の長い塀、手前が「平唐門」、むこうが「唐門」。
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