第45回「京の冬の旅」として妙心寺の塔頭・麟祥院が特別公開されました。内部は写真撮影禁止のため外観のみ掲載します。妙心寺北門に向かう通路の右手が麟祥院です。山内一豊のお墓がある大通院の北側に位置します。
手前は書院。今回公開されたのは奥の建物、方丈です。
方丈内のひとつの部屋には右手に雌、左手に雄の龍が描かれていました。海北友雪(かいほうゆうせつ)による襖絵「雲龍図」です。江戸時代初期の名作。海北友雪のお墓は真如堂にあるとの説明があり、もちろんこのあと真如堂に向いお墓を探しました。真如堂墓所にはちゃんと「海北友雪の墓」案内の立て札がありましたよ。
方丈と渡り廊下でつながった御霊屋(おたまや)は仙洞女御所にあった釣殿を後水尾天皇より下賜されたものです。中央の壇上には小堀遠州作と伝えられる春日局坐像が安置されていました。美しいお顔でしたよ。
以前から間近で眺めたかった形のよいクスノキ、南林する大通院(非公開)のものです。御霊屋から眺めることが出来ました。
もとは苔のない枯山水の庭だったそうです。今はびっしりと覆われています。
庭にはシャチホコが置かれています。華頂窓から眺めることが出来ましたが、手前の木が少し邪魔ですね。
境内の隅にあったお稲荷さんですが、建物は家光が春日局に贈ったものだとか。
|