仁和寺の「御殿」は、境内南の入口である「仁王門」を入ってすぐ左手、見学には拝観料が必要です。仁和寺は光孝天皇の発願によって造影され886年に完成しました。その後も天皇家との深い関わりから建物は「御室御所」とも呼ばれました。
1887年、御殿が火事で焼失しますが、その後再建。したがって表門や茶室以外の主要な建物は明治以降のものですので重要文化財に指定されていません。「大玄関」(写真)を入ると拝観受付や土産物販売コーナーがあり、ここから拝観をスタート。白書院、神殿、南庭、北庭、霊明殿と順に見て回ります。なお、内部はおおむね写真撮影OKです。
大きな建物の間は渡り廊下でつながっています。白書院に渡ります。
白書院の濡れ縁から「南庭」をながめました。左の門は「勅使門」、右は「仁王門」の屋根です。南庭には中央に出て周囲を眺めることができるように板が敷かれています。
南庭に出て白書院を振り返りました。1890年に仮宸殿として建造されたものです。その後、隣に「宸殿」が再建されたため「白書院」と改名されました。
白書院の部屋の内部をご紹介します。この部屋は松の襖絵。日本画家の福永晴帆氏によるものです。生花がいいアクセントになっていますね。
隣の部屋です。こちらも立派な生花と松の襖絵。
別の角度から。
「宸殿」は修復中でした。周囲は足場で覆われています。
宸殿の北側に出て「北庭」を眺めました。五重塔と茶室「飛濤亭」を借景にしています。この庭園は七代目の小川治兵衛によるものです。
宸殿の屋内です。生花は御室流。
「霊明殿」への渡り廊下。ここには歴代の門跡の位牌が安置されています。また、公開はされていませんが本尊の薬師如来は国宝に指定されています。白河天皇の子「覚行法親王」の発願により造られたものだそうです。
北庭を「霊明殿」から眺めました。宸殿は修復中、工事用のカバーで覆われています。
霊明殿から「黒書院」を眺めました。
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