観光寺院ではありませんので事前に電話でお参りしたいむね伝え、時間を予約してでかけました。これまでビッグな仁和寺周囲の小寺院は目に留まらなかったのが事実。しかし地図で確認しネットで検索すると立派なHPがあり、そのご本尊は大変立派、これは一度お参りせねばと出かけたのです。
仁和寺境内と仁和寺駐車場の間にある小路を北に上がっていくとほどなく転法輪寺です。山門、参道は真新しいですね。実はこの地に移転してきたのは昭和4年。それまでは北野天満宮の南、宥清寺の隣にありました。手狭になったため移転したのだとか。
「本堂」です。本尊大仏を収めるためだけに設計されたと言って過言ではありません。ご本尊をお参りさせていただきましたが、それは立派でした。高さ7m。全身に衣をまとったかたちは珍しい。光背や回りの装飾品のデザインは関通上人の意向が強く反映されているとか。「ご利益があるので直接仏様に触っていってください。」と、ご住職のご好意によって須弥壇に入らせていただき、触って拝ませていただきました!
(写真は書院です) 写真は撮れませんが、本堂内に見所が他にいくつかありました。ひとつは大きな涅槃図、作者は不明だとか。ネコは描かれています。もうひとつはめずらしい「裸形阿弥陀如来像」。たいへん古そうです。皇極天皇、天智天皇の時代のものだとか。賢問子の作と伝えられています。
関通上人は最初、東三本木の転輪寺(今は円通寺)におられたそうで、この手水鉢はその頃のものでしょうか? 転輪寺と彫られています。
西門です。こちらが通用門。
鐘楼門は唐風です。非常に大きな梵鐘が架けられています。なんと高さ270cm、重さ4トン。1764年に鋳造された銘が入っています。以前は鐘楼の基礎が傾いて鐘をつくことが出来ませんでしたが、2009年春に再建され、今は鐘の音を響き渡らせています。
若いご住職さんからいろんなお話を伺うことが出来ました。黒谷さんの阿弥陀堂で修業したこと、本尊の構造に関する話、鐘楼の築造に関する話など、先代ご住職の博多人形の話など、丁寧に説明してくださいました。
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