河童橋(かっぱばし)、上高地の梓川にかかる全長37mの吊り橋。上高地のシンボル。1891年に初めて架けられ、現在のものは5代目。芥川龍之介の小説「河童」で有名になった。上高地バスターミナルに近く、多くの観光客が訪れる。 |
上高地の有名なスポット「河童橋」です。大正池を出発してここまでハイキング、やっと到着です。では時計を2時間前に戻し、田代池辺りからの行程を写真でご紹介しましょう。
「田代池」です。大正池から徒歩20分、河童橋から40分の位置。木々を背景に鏡のような湖面。ウェストンが愛し、上高地と別れる最後に訪れた場所だそうです。水は清らか、水深はほとんどなく、上流から流れてくる何らかの成分で川底は赤みを帯びています。
田代池に隣接する広々とした「田代湿原」、樹林越しに穂高の峰々を望むことが出来ます。
次のポイント「田代橋」に向います。散策路はよく整備されていて「木道」になっていますし、高低差もないので、たいへん歩きやすい。
大部分は林間コースです。真夏の歩行は林間がいい。所どころで梓川の川べりに出ることが出来ます。地球温暖化のためでしょうか、以前は冷たい梓川の水に1分間以上手を浸けておくことは出来ませんでしたが、今は温んできたようです。
家族で記念写真。たまたま居合わせた大阪のおばちゃんにシャッターをお願いしたところ、終始笑わされました(笑)。さすがの難波パワー。おかげさまで全員笑顔の写真です。
「田代橋」です。梓川はこの辺りでふた手に分かれていて、東側の流れを渡るのが田代橋。橋を渡り終えるとすぐに「穂高橋」、西側の流れを渡ります。
どちらの橋の上からも穂高と梓川の大絶景。絶好の撮影スポットです。
橋を渡るとこんどは梓川の西岸が散策路です。東岸のコースもありますが、ウェストン碑を経由したいため西岸コースを選びました。
途中、上高地ルミエスタホテルでランチしました。大多数の方はこの売店で販売しているお弁当を買っての昼食のようでしたが、我が家はちょっぴり贅沢に(?)にホテルランチ。カレーやパスタなどのランチメニューがありますが、価格設定はやや高め、ホテル食ですからね。
上高地ルミエスタホテルは前身が「清水屋旅館」、現在はリゾートホテルに変わりました。ロビーにはウェストンの胸像と思い出の写真が展示してあります。
上高地ルミエスタホテルから少し進んだ所に「ウェストンのレリーフ」が岩に嵌めこまれています。登山する人であれば一度は訪問すべき場所ですね。英国人宣教師ウォルター・ウェストンは登山家として北アルプスを中心とした登山を日本人に広め、また日本の山々を世界に紹介しました。日本における登山の祖ですね。
ウェストン碑から15分ほど林間を歩くと川べりに出て河童橋が見えてきました。それにしてもすごい人。
河童橋エリアに限ればハイヒールでも来れる観光地、バスターミナルからも近く、観光客であふれています。橋を独占して記念撮影、なんてことは諦めたほうがよろしい。
橋の上からも、河原からも、多くの観光客が絶景を満喫しています。正面に見えるのは岳沢(だけさわ)、若い頃に一度登りました。岳沢小屋には風呂もあって快適だった思い出があります。吊尾根まで登ったところで涸沢が見下ろせ、前に前穂、後ろに奥穂、素晴らしい景観でした。
40年近く前に撮影した、吊尾根から涸沢を見下ろす想い出写真です。涸沢全体が一望でき、冬だったらスキーで簡単に滑って降りれそう。
梓川の清らかな流れは現在もまったく変わりません。
ずいぶん久しぶりの上高地、新釜トンネルの出来、それに接続する新トンネルも来年には開通とのこと。どんどん上高地は身近になっていきます。かつては登山のベースとして、すれ違う人はみな登山者だったのですが、いまや海外からの観光客もたくさん。今後上高地はどう変わっていくのでしょうか。
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