八ヶ岳「オーレン小屋」
in Yatsugatake, JAPAN - Nov.2 2019
「オーレン小屋」(おーれんごや)。八ヶ岳の西麓、標高2,330mに位置する山小屋。 |
八ヶ岳「オーレン小屋」をベースに「硫黄岳」と「天狗岳」をピストン登山しました。小屋の様子をレポートします(撮影:2019年11月2日、3日)。登山記はリンク先をご覧ください。
桜平駐車場から1時間半かけて到着、オーレン小屋が姿を能わしました。全景です。左奥の建物は旧棟、1Fにフロントと談話室、そして相部屋の宿泊室が1階奥と2階にあります。旧棟と棟続きの手前は新館です。1階は食堂と厨房。2階は個室の宿泊室。一番手前はトイレと風呂。右の建物はスタッフ室と倉庫。うしろに見える稜線は硫黄岳。
小屋の玄関です。入ってすぐ左がフロントと小さな売店。また薪ストーブを中心に広い談話室があります。
小屋の前にはテント場があり、小屋前のテーブルはテント泊の人達でいつも賑わっています。今日は冬季休業に入る前の休日とあって、とくに賑やかですね。なお、テント利用者は小屋内部のバイオトイレを利用します。
こちらが談話室。ストーブを中心にかなり広め。なお宿泊者が多いときはテーブルを並べて食堂になります。なお新館にも談話室はあります。
談話室内の図書コーナーと神棚。テレビもあります。宿泊した日の夜にラグビーワールドカップの優勝戦が行われ、中継を観戦する人たちで談話室はにぎやか、満席になりました。
こちらは食堂兼用の第2談話室です。宿泊した翌日の朝に撮影したものですが、窓の外が真っ白に見えます。冷え込んで屋外は零下になり、霜で真っ白になりました。
ビジター向けの食事メニューです。ボルシチが人気No.1だそうです。宿泊者以外もトイレを利用できますが有料で¥200です。水洗式でかつ清潔、匂いはまったくありませんでした。
オーレン小屋の宿泊室は相部屋が6部屋と個室が9部屋があります。相部屋は山小屋で一般的なカイコ棚スタイル。混んでいるときでも予約調整をして1名1畳の広さを確保しているそうです。また個室は事前予約制です。
写真は今回宿泊した新館2階にある3名用の個室です。十分なゆとりを持って布団を3枚敷ける広さ。窓は複層ガラスです。窓の下は奥行きがある荷物置き場。ザックを置くスペースとして十分でした。
逆向きの写真です。掛け布団は羽毛です。毛布はひとりあたり2枚ありますので寒さへの対応は問題ありません。新館2階の唯一の欠点は、1階が厨房であることと、トイレに通じる通路があるため様々な雑音が伝わってきました。耳栓が必須ですね。
オーレン小屋の夕食はこちら。皿に盛られたおかずは「季節の天ぷら」や煮物など。
そして名物「桜鍋」です。少人数の場合は個別の鍋、人数が4名以上の場合は大鍋で提供されます。味はすき焼き、肉は桜肉(馬肉)、かなりの量です。
煮立ってきたのでかき混ぜました。小屋のおやじさんがテーブルを巡回していて、「早くひっくり返せ」だの「煮すぎると固くなるので早く食べろ」だの、のべつ指示を出します(汗)。うん、たしかに美味しい! おいしさの余韻(匂い)は翌日まで残りました(汗)。
小屋のHPによると、この桜鍋はもともとまかない料理だったそうですが、おいしいので夕食の看板メニューになったのだそうです。割り下は自家製です。なおこの桜鍋はNHK BSプレミアム「にっぽん百名山スペシャル - 秋色!こんな山旅がしたい」で放送されました。なんと私達が宿泊した翌日のことでした。
おや、日本酒の一升瓶がたくさん並んでいますね。1日限定5人の「今日の山おやじの酒 1合¥800」とありますよ。日によって何が出てくるかわかりません。小屋の親父さん気分次第だそうです。
こちらは朝食です。可もなく不可もなし。平均的な山小屋の少食でした。
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