「八ヶ岳登山記、硫黄岳から赤岳へ」

1996年8月11日-14日 撮影
Mt. Yatsugatake - August 11 - 14, 1996
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八ヶ岳(やつがたけ)、長野県と山梨県の県境に南北に横たわる連峰。最高峰の赤岳(2899m)、硫黄岳(2760m)、権現岳(2715m)、阿弥陀岳(2805m)を擁する南八ヶ岳と、天狗岳(2646m)、横岳(2480m)、蓼科山(2530m)を擁する北八ヶ岳からなる。なだらかな裾野には清里、蓼科などの観光避暑地が多い。

・日程 1996年8月11日 〜 8月14日
・隊長 Zaucat
・隊員 Yoshicat、ひで君(10才)、みぃさん(8才)


1日目 8月11日(日)

 歩行時間 (標準タイム 2H、我が家タイム 2H10)

 07:30 浜松発 〜 東名 〜 09:10 富士IC 〜 富士宮道路 〜
 10:53 甲府南IC 〜 11:05 双葉SA(昼食45分) 
 12:00 双葉SA 〜
 12:18 小淵沢IC 〜 八ヶ岳公園道路 〜 鉢巻道路 〜 美濃戸口 〜
 13:00 美濃戸山荘(駐車)
     ー登山準備ー
 13:45 美濃戸山荘出発 〜 15:55 赤岳鉱泉着 ー宿泊ー


途中で立ち寄った富士山のふもと「精進湖」で休憩。

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赤岳鉱泉に到着。宿の背後にそびえる硫黄岳を見上げました。ほぼ垂直に見上げる感じ。すごい。明日はこれにのぼるんだ!

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赤岳鉱泉の宿にて。広い部屋を家族で独占できました。

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赤岳鉱泉にて反省会

天気:晴、午後は雲が出てきた

(ひで君)
みんなに比べて速く歩きすぎた。いろいろな生き物が発見できてうれしかった。
山の水がとても冷たかった。山小屋がホテルみたいで食事も豪華だった。
部屋もきれいで広かった。それに比べてトイレがくさい!

(みぃさん)
今日はとてもつかれて山で頭が痛くなった。ウンチもした。
水が冷たくてすずしくて気持ちがよかった。この小屋は山小屋とは思えないほどきれい。
また来たいなあ!

(お母さん)
久しぶりに荷物をしょって登ったので大丈夫かなあと心配だった。みいちゃんがちゃんと最後まで歩けるかと心配だった八ヶ岳が短大のワンゲルで初めて登った山なのでとても思い出深い。赤岳鉱泉もきれいになっていてびっくりした。明日も元気にみんながんばれますように。

(お父さん)
今日はみんながんばったのでガイドブックのコースタイムとほぼ同じくらいの時間で歩けた。明日も予定より早く着けそうです。ガイドブックの写真は赤茶けてきたないけれど実物の八ヶ岳はきれいでした。
美濃戸山荘まで車で入れることはまだ一般に知られてないみたいで、多くの登山者が歩いている中、車ですいすい走るのはちょっと悪い気がした。赤岳鉱泉小屋は立派である。プラス¥5000で10畳ほどの個室に泊まることが出来た(要予約)。温泉はあるし食堂はレストラン並み。


2日目 8月12日(月)

歩行時間(標準 4H15、我が家タイム 5H45)

07:15 赤岳鉱泉〜 09:25 赤岩の頭 2656m (標準タイム 1H40、我が家タイム 2H10)
09:45 赤岩の頭〜 10:15 硫黄岳 2760m (標準タイム 15分、我が家タイム 30分)
10:25 硫黄岳〜 10:55 硫黄岳山荘 (標準タイム 20分、我が家タイム 30分)
 ー山荘周辺で昼食,50分ー
11:45 硫黄岳山荘〜 12:55 横岳 2829m (標準タイム 1H00、我が家タイム 1H10)
13:15 横岳〜 14:40 赤岳展望荘 ー宿泊ー (標準タイム 1H00、我が家タイム 1H25)

さあ、出発。赤岳鉱泉の前で記念撮影。

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出発してすぐに、赤岳を遠望できました。明日の登頂予定です。左のピークは赤岳です。明日はこれを登っているんだなぁ。

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やっと稜線に出ました。「赤岩の頭」です。赤岳鉱泉を出発して2時間。ここまではハイキング感覚。全員疲れてません。

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硫黄岳までは広い稜線の上りでした。だだっぴろい硫黄岳山頂に到着です。途中で高山植物を見つけながら、まだまだハイキング気分。コマクサがありました。

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横岳山頂に到着。稜線の道はだんだん険しくなってきました。

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横岳から赤岳展望荘まではカミソリの刃の上を歩くような、左右両側がどらも絶壁、クサリ場と鉄ハシゴだらけ。気を抜けません。写真を撮る余裕がありません。かろうじて1枚だけ写真撮影。

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赤岳展望荘にて反省会

天気:10時くらいまで快晴、ガスが徐々に出てきて午後は小雨

(ひで君)
途中で気持ちが悪くなった。杏仁とうふを食べたら元気が出た。硫黄岳頂上でケルンをたくさん作った。鎖場は平気だったけど展望荘へ着く前はとても疲れた。大雨からのがれられてよかった。

(みぃさん)
わたしも途中で気持ちが悪くなったけど杏仁とうふを食べたら元気が出た。クサリ場の最初のところはとてもこわかったけどだんだんなれてきておもしろくなった。ハシゴは登り初めはこわかったけど途中からこわくなくなった。今日はとてもつかれた。「たっちゃんの歌」(注:みぃさん自作)を歌うと気持ちが悪くなった。

(お母さん)
昔八ヶ岳に登ったときよりもずいぶん長く感じられた。コマクサがとてもきれいだった。子供たちが高山病で気持ち悪くなったたがなんとかがんばって歩き通した。小屋に到着したとたん大雨になった。

(お父さん)
最初の2回の休憩まではペース通りにいけたが3回目からはペースが狂いコースタイムの2倍になってしまった。鎖場は一番最初に一番難しいところを通過したためあとはすいすいいけた。行き違う人達みんながひで君、みぃさんに「がんばってるね」と声をかけてくれた。


3日目 8月13日(火)

歩行時間(標準 3H35、我が家タイム 5H00)

06:35 赤岳展望荘〜 07:35 赤岳 2899m (標準タイム 30分、我が家タイム 1H00)
08:10 赤岳〜 09:20 中岳 (標準タイム 40分、我が家タイム 1H10)
09:40 中岳〜 10:50 行者小屋(昼食) (標準タイム 55分、我が家タイム 1H10)
11:45 行者小屋〜 13:25 美濃戸山荘 (標準タイム 1H30、我が家タイム 1H40)
 ー着替え、休憩ー
14:00 車で出発〜 13:05 姫木平ペンション風雅( 0268-69-2722 ) 着 ー宿泊ー

ご来光を仰ぐため日の出前に小屋の前に出ました。モルゲンロートです。

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遠く、富士山を望むことが出来ました。ただ、ひで君もみぃさんも高山病です。頑張って登れるかどうか。

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赤岳展望荘を出発して1時間。ゆっくりゆっくり登り、なんとか全員山頂に立てました!

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赤岳から阿弥陀岳を眺めました。余裕があれば阿弥陀岳も登る予定でしたが、体調を考えて中止です。

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無事下山、行者小屋に到着です。ひで君とみぃさんの高山病も治りました。昼食もおいしくいただけました。あとは車を停めてある美濃戸山荘までハイキング。

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ペンション風雅にて反省会

天気:早朝は晴、高い雲がすこしある。8時過ぎるとガスが出てきた。午後くもり

(ひで君)
とても気持ちがわるくて吐いた。もっと運動して体をきたえて山登りにのぞみたい。赤岳頂上は景色がよかった。陵線を見たとき、よくこんなに歩いたなあ、と思った。ご来光はとてもきれいだった。高山植物もたくさん見れてよかった。赤岳テレホンカードを買ってもらって少し元気が出た。

(みぃさん)
きょうは赤岳とか中岳とか、とても急なところがたくさんあったのでとてもつかれた。途中で吐いたけど、吐いたら気持ちが良くなった。犬もすらすら山を降りたり登ったりしていたので元気が出た。下り道が思ったより早くいけたのでガイドブックにのっている時間と同じくらいでいけたので良かった。山小屋をふたつとまったけれど思ったよりずいぶんきれいでとてもびっくりした。来年もまた山小屋のきれいな所に泊まってみたい。28Kgの体重が25Kgになった。うれしい!

(お母さん)
何とか天気に恵まれ登山できて一安心。展望荘でご来光が見ることができてとてもよかった。赤岳の登りは思ったより悪路だった。行者小屋への下りは気分が悪くなって昼食もあまりとれなかった。お父さんは阿弥陀岳に登りたそうでかわいそうだった。22年ぶりの八ヶ岳。なつかしかった。また家族で来られるなんて思ってもみなかった。山登りとは不思議なもので苦しかったことは忘れてしまい、楽しかったことがいっぱい思い出になるからすばらしい。

(お父さん)
平坦な道はコースタイムの1割増、急峻なところは2倍のコースタイムをみておく必要がある。山小屋にあんなに個室がたくさんあるのには驚いた。しかもそれほど高くない。唯一の不満はトイレが水洗化されてないこと。環境庁も積極的に山のトイレの水洗化を進めているので早く実現してほしい。来年はどこに登ろうかなあ。コースタイムが5時間くらいのところも登れそうです。
最大の反省点は、山の写真がほとんど撮影できなかったこと。その理由は、ビデオ撮影とカメラを両方一人で、というのは無理でした。さらに、切り立った稜線では撮影の余裕もなかった。

(全般的に)
ひで君、みぃさんが高山病のため阿弥陀岳の登頂は中止した。赤岳展望荘はたいへん良心的な小屋である。個室もたくさんあり、シャワーまである。食後にはオーナーによる高山植物のスライド上映会もあった。宿泊料も他に比べて安いし食事も良い。お弁当にはウナギまで入っていた。ただし、山の上では食欲もあまりわかないので昼食はパンのようなものが良い。弁当は不要。(赤岳鉱泉のおむすびは固くて食べれなかった)


もって行って良かった食料:
 あんにんどうふ(レトルトパック)、レモン味のスポーツ飲料(粉末タイプ)、ビスコ
もって行くとよかったもの:
 小さいペットボトル(水筒のかわりに、軽いから)、ステッキ、寝るときの着替えズボン
注> ペンション風雅は蓼科エリアにおける我が家の定宿でしたが、オーナーご高齢のためクローズされました。


4日目 8月14日(水) 蓼科散策、帰路

 09:00 蓼科散策、白樺湖、イングリッシュガーデンなど のんびりと
 16:00 蓼科発 〜(途中富士宮にて夕食)〜 21:15 浜松着
     (車 全走行距離 580Km)

「蓼科高原バラクライングリッシュガーデン」にて

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