駒ヶ根「光前寺と早太郎伝説」

"KOZENJI TEMPLE" in Komagane, JAPAN
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・長野県駒ヶ根市赤穂29
・TEL 0265-83-2736
・開門 8:00-17:00、冬季 8:00-16:30
・庭園の拝観 ¥500(茶菓接待付き)
・アクセス 中央高速「駒ヶ根IC」より車で3分
  JR飯田線「駒ヶ根駅」よりバス9分+徒歩10分
「宝積山光前寺」公式ホームページ

「光前寺」とは

長野県駒ヶ根高原にある天台宗の古刹です。創建は860年、円仁の弟子本聖が比叡山を下りた後に開いたと伝わっています。山号は宝積山、ご本尊は不動明王。庭園は国の名勝に指定されています。霊犬早太郎伝説で知られています。

「光前寺」の境内

それでは境内をぐるっと一周、ご紹介しましょう。駒ヶ根ICから光前寺の門前まで車でたった3分。駐車場は、仁王門の手前を左に入ったところ、あるいは仁王門を過ぎて右側の、茶屋の前、十分な駐車スペースがあります。(撮影 2019年8月3日 天候:どんより曇り)

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参道入口に建つ「仁王門」、中に金剛力士(仁王)像が安置されています。

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門をくぐると本堂まで300mほどの真っ直ぐな参道がおごそかに伸びています。

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参道左側に新し目の大きな建物がありますので、ちょっと寄り道。

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「大講堂」です。昭和55年、秘仏であるご本尊「不動明王」がご開帳された記念に建立されました。中に阿弥陀如来が祀られています。

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大講堂の前、一段下がったところに池泉式庭園があります。このあたり、春は桜の名所となっています。

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参道に戻り、さらに奥に進みましょう。右に見える小さな屋根は、お守りなどの授与所、また土産物も販売しています。御朱印もこちらで。

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杉の巨木に挟まれた参道が終わったところに建つ中門は「三門」です。1848年に再建されたものです。

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三門をくぐると右には特に大きな杉が三本。樹齢およそ700年の「三本杉」です。左のシートに覆われた建物は修復中の「経蔵」。

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三門の左を眺めると、池の向こうに三重塔が見えます。1808年に再建された高さ17mの塔。南信州では唯一のものだそうです。それにしても夏の紫陽花「タマアジサイ」が満開できれいですね。

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本堂です。1851年の再建。ご本尊が祀られています。

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三門から入り口方向を眺めました。杉の谷底に参道がある、という感じ。すごい縦横比ですね。

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「光前寺 客殿庭園」

参道を本堂に向かって進むと途中にお守り授与所がありますが。そこを右に入ったところが客殿。この庭園は有料拝観です。巨木の並ぶ参道を進みます。

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門を入ると正面の建物が客殿です。拝観受付もこちら。

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受付を済ませ、玄関から客殿に上がります。なお、堂内は撮影禁止です。

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あいにく雨模様でしたので庭園に降りて見学することが出来ず、額縁拝観になりました。築山式池泉庭園で江戸時代初期の作庭とのことです。

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拝観を終えたところで抹茶と茶菓子が運ばれてきました。お茶請けは「法楽」という麦落雁です。(入り口の土産店で販売しています。) 庭園を眺めながらいただけたら最高だったのですが。

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「早太郎伝説、悉平太郎」

本堂正面を左に進むと墓地になっていて、その中に「早太郎の墓」があります。

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多くのお墓に混じってワンちゃんの墓。早太郎はどんなワンちゃんだったのでしょうか。

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昔々、光前寺の床下で山犬が子犬を産みました。光前寺の和尚により大事に育てられ、子犬は成長して早太郎と名付けられました。ある日、寺の近くに怪物が現れて子供をさらおうとしましたが、早太郎が駆けつけ怪物を追い払いました。

一方、遠江の国見附(みつけ、現在の静岡県磐田市)ではまつりの夜ごとに人身御供を要求する怪物がいて「信州の早太郎おるまいな、早太郎には知られるな」と言いながら子供をつれて行きました。この様子を見ていた僧侶が信濃に赴き光前寺で早太郎を借り受けて連れて来ました。ある夜、怪物が現れ早太郎は夜通し怪物と戦い、ついに退治したのです。

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しかし戦いの時に負った傷が原因で早太郎は息を引き取りました。僧は報恩のため光前寺に大般若経を奉納し、またお墓も建立して早太郎を丁重に供養しました。

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静岡県磐田市の「見附天神」に祀られている早太郎。ここでは悉平太郎(しっぺいたろう)と呼ばれ、遠州地方で広く信仰を集めています。なお駒ヶ根市と磐田市はこれを縁として友好都市関係を結んでいます。

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「タマアジサイが満開」

境内は一面のアジサイ。こちらの紫陽花はタマアジサイといって、山間部に自生する種類で、真夏に満開を迎えます。光前寺のみならず駒ヶ根高原はタマアジサイの名所ですね。

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名前の由来はツボミ、まんまるです。

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熟してくると桃太郎が生まれるようにパックリ割れて花の赤ちゃんが出てきます。

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開花したタマアジサイ(玉紫陽花、学名: Hydrangea involucrata)

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