祇園花見小路にオープンした「フォーエバー現代美術館」をご紹介します。場所はなんと「祇園甲部歌舞練場」の中、「八坂倶楽部」の建物を利用しています。歌舞練場に隣接したこの建物、もちろん純和風です。その中に現代美術館がどのような形で組み込まれたのでしょうか。
「フォーエバー現代美術館」はもともと秋田県にあった美術館で、収集家・穂積恒氏のコレクションを展示する美術館ですが、何らかの理由で京都にやってきました。伝統芸能のメッカ「祇園歌舞練場」と現代美術のマッチングの議論はともかく、人気の草間彌生氏の作品に接することができる美術館のオープンは祝福しましょう。
敷地に入って正面に草間彌生氏の代表作「南瓜」(2007年)が展示され目を引きます。左は「ギオンコーナー」、右は芸舞妓さんたちの練習場およびステージのある歌舞練場です。
「八坂倶楽部」には右奥に進みます。
建物は大正8年の建造、国の登録有形文化財に指定されています。
「フォーエバー現代美術館」のオープニング企画展として「草間彌生 My Soul Forever」が開催されています。建物内は和式ですから玄関で靴を脱いで上がります。すぐ左手にコインロッカールーム(お金は戻ってきます)がありますので、荷物や履物は預けました。身軽に見学開始です。
草間彌生氏。フォーエバー現代美術館ではなんとその作品の95%を所蔵しているのだとか。
入って正面の部屋は撮影可能です。1950年代の初期作品が展示されています。
2階にも多くの作品が展示されていますが、一番奥の舞台の上にはボートのようなオブジェが。これも撮影OKでした。
2階の窓際から庭園を見渡すことが出来ます。以前、この建物が公開された時のレポートはこちら。
左奥に進んでいくと「八坂倶楽部」とは棟続きの歌舞練場側に入り、ミュージアムショップとミュージアムカフェが設置されています。
テラス窓の席からはすばらしい日本庭園を眺めながらカフェ/食事できます。なおミュージアムが会館中は展示会場に直結しています(要するにミュージアムの入場料を払わないとカフェに入れない)が、閉館する夜間は歌舞練場から入ります。
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