「如庵と正伝院書院」

2015年9月21日 撮影
Jo-an and Shoin of Shoden-in, Kenninji, Kyoto - September 21, 2015
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如庵(如庵)、建仁寺の塔頭、正伝院にあった茶室、国宝。現在は犬山市、名鉄犬山ホテルの敷地内にある。
正伝院は普覚禅師を開山に鎌倉時代に創建、のち織田信長の弟・織田有楽斎(おだうらくさい)が再興し、茶室を建て晩年を過ごした。平成8年に正伝院に有楽斎が建てた国宝茶室「如庵」を復元した。
 ・愛知県犬山市犬山北古券107-1
 ・0568-61-4608
 ・名鉄「犬山遊園」下車、徒歩約7分
 ・有楽苑 拝観料 ¥1,000
 ・駐車場あり

国宝に指定された茶室は日本に3つ、その一つが建仁寺の塔頭・正伝院(現 正伝永源院)にあった「如庵」です。織田信長の弟、織田有楽斎により、1618年、正伝院が再興された時に建てられました。1908年に東京の三井家本邸に移されたあと、1972年、現在地である名鉄犬山ホテル敷地内に移築されました。現在は京都にはないのです。正伝永源院の庭の一角には復元された如庵が立っています。

本物はこちら、名鉄犬山ホテルの敷地内にある「有楽苑」という庭園内にあります。

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庭園内には有楽斎ゆかりの建物がいくつかありますが、如庵もその一つ。庭園の中央に正伝院の書院(重要文化財)と如庵(国宝)が京都・建仁寺から移設されています。なぜここに移設されるに至ったかの経緯は不明ですが。

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写真、正面は正伝院書院、如庵はその右手に渡り廊下でつながっています。

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これが如庵です。

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こちらは以前に正伝永源院で撮影した、復元された如庵 です。

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さて、如庵ですが、茶室としては二畳半台目の向切り、柿(こけら)葺き入母屋造りです。躙口(にじるぐち)は建物右側にあって見えません。その名前「如庵」ですが日本語ではありませんでした。有楽斎はクリスチャンで名前は「Joan」、これに由来しているとか。驚きの事実です。

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残念ながら内部の撮影はできないため写真でご紹介できません。また、小窓から中を覗いてみましたが、暗くてよく見えませんでした。

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古い暦が貼ってある腰壁、竹を詰め打ちにした「有楽窓」が特徴です。

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こちらは有楽斎が隠居に使った正伝院書院。1618年に建てられました。

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