建仁寺の塔頭「両足院」が「京の冬の旅、非公開文化財特別公開 2019」で公開されましたのでさっそく拝観しましたのでレポートします。今回のテーマは「秘められた京の美をたずねて」、通常非公開の絵画が公開されました。ここ両足院では若冲や等伯の作品が展示されます。
なお今回公開された絵画は撮影できませんでしたので入り口に掲げられた案内板の写真をご覧ください。左は長谷川等伯の「竹林七賢図屏風」そして右側は伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」です。
拝観受付受付を済ませ、いつものスタンプを押してもらって上がります。(写真は上り口左手の枯山水庭園)
外廊下を通り抜けて坪庭「閼伽井庭」を眺めながら奥に進みます。
左が方丈です。内部には様々な絵画が飾られていてスカイのガイドさんが説明をされていました。七類堂天谿氏が2014年の栄西禅師の八百年大遠諱のために描いた方丈障壁画も初公開されていました。
方丈の南庭園です。
同じく方丈の南庭園、逆方向のアングルで。
室内の絵画を見ながら方丈の外廊下をぐるっと回ります。建物の周囲は池泉回遊式庭園になっていますが、今回は屋内からの見学でした。
方丈から書院(左)とその前に広がる庭園を眺めます。庭園を見下ろすように配置された茶室が2棟、左は「水月亭」、右は「臨池亭」です。
府指定名勝の「書院前庭」を書院からガラス戸を通して眺めました。中央の池は羽を広げた鶴をかたどっています。ガラス越しではわかりにくいのですが、右向こう側が鶴の頭、左手前が足、そして左右に羽を広げています。
「書院前庭」を別の角度から。池の周りには半夏生(ハンゲショウ)が植栽され、夏至の頃になると葉が白くなり美しい景観を見せてくれます。ハンゲショウの頃の拝観レポートはこちらからどうぞ。
両足院の拝観入口の手前に「毘沙門天堂」があります。黒田長政が関ヶ原の戦いに出陣するとき兜の中に収めて戦いに挑み勝利したという、その後、黒田家よりこちらに寄進されました。狛犬ならぬ狛虎はめずらしい。
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