青蓮院は天台宗の門跡寺院です。南に隣接する知恩院は巨大寺院、それに比べれば青蓮院は小さく、京都に関する知識がなければ「青蓮院は知恩院の一部?」と思ってしまいがちですが、宗派がまったく違いますし(知恩院は浄土宗)、その歴史もまったく異なるルーツとなっています。(今回はHidekunの写真レポートです。)
青蓮院は皇室の人が住職を務める門跡寺院です。かつては「粟田御所」とも呼ばれ、江戸時代は仮御所になったこともありますので僧堂には宸殿などがあり、皇室ゆかりの雰囲気に満ちています。写真は宸殿から前庭を眺めています。外壁沿いのクスノキはますます大きくなっていますね。壁の向こうは知恩院ではなく「花園天皇陵」への参道です。
前庭の全体像をパノラマ写真で。
「小御所」(こごしょ)から庭園を眺めます。龍心池と相阿弥の庭です。
池の向こうに見える屋根は茶室「好文亭」。うしろの山は将軍塚まで続いています。実はこの山全体が青蓮院の境内なのです。将軍塚の頂上にある大日堂・青龍殿は飛地境内です。
庭に降りて、こちらは宸殿の外観です。「熾盛光堂」(しじょうこうどう)とも呼ばれ、ご本尊である熾盛光如来の曼荼羅が祀られています。旧東福門院をこちらに移築したもの。右近の橘、左近の桜は宸殿前の必須アイテムですね。
青蓮院の拝観は、まず屋内を順に観て、次に、庭に降りて一周りします。主な建物は1893年の火事で焼失、その後再建されたり他の地から移築しました。
青蓮院は、観光客に人気の円山公園・八坂神社エリアと三条通・岡崎エリアのちょうど中間地点。どちらからもそれほど距離はなく歩いて5分もかかりませんが、緑に包まれ驚くほど静かです。観光客の雑踏から逃れ、静かに庭園を眺めたい方におすすめします。
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