祇園祭「船鉾」FUNE-HOKO, Gion Festival, Kyoto
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祇園祭(ぎおんまつり)船鉾(ふねほこ、ふねぼこ) 祭神は神功皇后と磯良・住吉・鹿島の三神。身重で男装し新羅出兵の「日本書紀」が由来。船鉾は出陣の船、一方、大船鉾は凱旋の船。鉾建ては7月11日、曳き初めは13日。 |
「鉾建て」の様子
新町通、四条から下がったところの船鉾の会所前で鉾建てが進んでいます。11日朝から鉾建が始まり、写真は12日の午前中です。
櫓部分は組みあがりました。それにしても美しい縄模様。
組立作業の次は「舞台」の部分、お囃子の人たちが乗る部分です。さらにその上に屋根を取り付けます。
舞台用の部材が会所の道路向かいの空き地に置かれていました。ひとつひとつに使用する部位の名称、位置、製造年などが墨で書かれています。製造年はほとんどが江戸時代です。
今日の夕方にはすべて組み上がることでしょう。
「宵山」の様子
特徴ある船の形をした船鉾の会所は新町通綾小路下ルです。人気ある鉾の周辺には出店も多く、夜は身動きできないほどの人でにぎわいます。船鉾をゆっくり見学したい方は明るいうちにどうぞ。
鉾建が終わり、装飾品を取り付けている最中です。
想像上の鳥である鷁(げき)が船首を飾ります。江戸中期、長谷川若狭の作だそうです。
ここから夜の会所の風景。
雨が振りそうな年はビニールのシートで装飾品を覆い、文化財を保護します。
船鉾のちまき売りは町内の幼い女の子たちの仕事。声を合わせて、、、
「♪ちまきどーですかー。ふねぼこのちまき、どーですかー、やくよけのちまき、どーですかー♪」
「山鉾巡行」
四条通、巡行の様子です。大勢の曳き手によって船鉾が引っ張られてきました。
巨大な車輪の上に船、船首には黄金の鳥(鷁・げき)、そして船の上には御殿。豪華絢爛ですね。
大勢のお囃子方を乗せてギシギシと音を立てて動く光景は、見方によっては異様ですが、こんな巨大構造物が縄のみで縛って組み立てられているなんて信じられません。
船の先頭に立っている2名は「音頭取り」、山鉾の進行停止をコントロールする役です。扇を振り「えんやらやーー」の掛け声とともに曳き手に指示を出します。この姿勢で立ちっぱなしのため、最も疲れる仕事でしょうね。
船尾の様子です。舵は立派な「黒漆塗青貝螺鈿細工」。船鉾は前祭りの最後尾、23番目に決まっていて、くじ取らずです。
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