祇園祭「伯牙山」HAKUGA-YAMA, Gion Festival, Kyoto
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祇園祭(ぎおんまつり)伯牙山(はくがやま)。古代中国の琴の名手「伯牙」がテーマ、友人の訃報を聞き、まさに斧で琴を打ち壊そうとする故事を再現している。会所は「杉本家」の表の間を借用している。山建ては13日。 |
伯牙山の会所は綾小路通の旧家「杉本家」です。付近の会所は他に、綾傘鉾と芦刈山、綾小路通は計三基の山鉾、いずれも規模の小さなもの。そのためか、宵山となれば道路をうめつくす観光客も、この通りはそれほど多くなく、比較的ゆったりと見学できます。
会所に使われている「杉本家」は重要文化財、宵山の期間は公開されますので内部を見学できます。
ご神体の伯牙です。制作は1790年。
伯牙の演奏する琴の良き聞き手であった友人の訃報に、悲嘆に満ちた表情です。手には斧を持っています。琴を打ち壊して弦も切り、死ぬまで二度と琴を弾かなかったそうです。これが有名な「伯牙絶絃」の故事です。自分をよく理解してくれる友のことを「知音」といいますが、この故事に由来しています。
見送り「三仙二仙女刺繍」です。
巡行時には伯牙といっしょに山の上に飾られる琴です。
四条通を巡行する様子です。通りの南側で見学すると伯牙の顔が見えません。どの山鉾もそうですが、北側から眺めるのが正面になるように飾られているのです。
前懸は「慶寿裂(けいじゅぎれ)」
水引は「楼閣山水人物」、胴懸は「花卉尾長鳥文(かきおながどりぶん)の綴錦」
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