祇園祭「南観音山」会所

MINAMI-KANNONYAMA, Gion Festival, Kyoto
kyoto-sozoro.jpg

 祇園祭(ぎおんまつり)南観音山(みなみかんのんやま) 楊柳観音像と善財童子像がご神体。観音は「あばれ観音」の別名があり、巡行前日の深夜、布に覆われて町内を乱舞する。山建ては7月19日、曳き初めは7月20日。
 会所 京都市中京区新町通錦小路上ル百足屋町 map

gion-prompt.jpg 「山建て」の様子

新町通百足屋町の南観音山、会所前では「山建」が始まっています。撮影は7月19日お昼前です。櫓(やぐら)はほぼ組み上がっています。「縄がらみ」の最終仕上げ中です。(2016年撮影)

minamikannon21.jpg

minamikannon21.jpg

真木がトラックに載って運ばれてきました。19日15時頃です。

minamikannon21.jpg

真木用の柱と生の松の木をこのようにつなぎます。鉄の輪にクサビを打ち込んでがんじがらめ。この上に麻縄を隙間なく巻き、さらに重ねて荒縄を隙間なく巻きます。これで接合強度がが充分ですね。このあと櫓を横に倒して真木を差し込み、櫓を起こします。

minamikannon21.jpg

gion-prompt.jpg 「曳き初め」の様子

20日の午後3時前、懸装品の取り付けも完了し曳き初めの準備です。山を曳くための太いロープを2本取り付けます。

minamikannon21.jpg

曳き初めはだれでも参加できます。大勢の方が曳き初めに参加、数100名がロープをしっかり握っています。さあ出発、エンヤラヤーの掛け声で一斉にロープを引くと「ギシギシ」と音を立てて山が動き出しました。感動の一瞬。

minamikannon21.jpg

最初は南向きに曳き、次にロープを付け替えて北向き、さいごに再び南に動いて会所に戻ります。後ろに見えるのは北観音山です。南北ふたつの山は同時に同じ方向に動きます。

minamikannon21.jpg

北観音山の先頭が迫ってきました。手前の南観音山のスタッフさん(六角Tシャツ)が心配そうに見守っています。

minamikannon21.jpg

このあと、21日は宵々々山、22日は宵々山、22日がもっとも賑わう宵山です。

gion-prompt.jpg 「宵山」の様子

新町通り百足屋町の南観音山は「あばれ観音」で知られています。

minamikannon11.jpg

鮮やかな懸装品。下水引は「飛天奏楽」、加山又造による原画、2001年に新調されました。

minamikannon11.jpg

復元新調された塩川文麟下絵の「緋羅沙地四神図」、青龍、白虎、朱雀、玄武の四神(しじん)が守ります。これはそのうちの2枚、玄武。足の長い亀のような生き物。そして(下の段は)朱雀。巡行の時は山の屋根の下、四方に下げられます。

minamikannon11.jpg

宵山の期間中は会所と山の上に登って見学出来ます。

minamikannon11.jpg

minamikannon11.jpg

百足屋町の「百」の字が提灯にあしらわれています。

minamikannon11.jpg

これが別名「あばれ観音」、楊柳観音像です。高さ1m弱ほどの大きさでした。

minamikannon11.jpg

楊柳観音像はもともと恵心僧都の作だったそうですが、天明の大火で頭以外は消失してしまい、現在のものは復元されたものです。

minamikannon11.jpg

この観音様、宵山16日の深夜、布でぐるぐる巻きにされ、神輿のように台に載せられて、町内を激しく練り歩く、これが「あばれ観音」です。北観音山の観音様は男性。南観音山の観音様は女性、とされていますが、北観音山への恋心を冷ますため巡行の前夜に暴れるんだそうですよ。

minamikannon11.jpg

観音様の左におわすのは善財童子像です。

minamikannon11.jpg

会所を見学中に偶然ですが役行者山で行われる「護摩焚き」にむかう修験道の山伏のご一行が南観音山に立ち寄り、経文を唱えておられました。

minamikannon11.jpg



「祇園祭宵山 護摩炊きに向かう山伏のご一行」の様子を動画撮影しました。大きな画面でご覧なりたい方は、全画面(画像右下のマークをクリック)に切り替えてご覧ください。




Ads by Google


関連コンテンツ


Copyright (C) 2016 ZauCats, All Rights Reserved.

back-to-top.jpg
トップへ