会所の二階に展示されていた貴重な美術品をご紹介します。
明治時代に使用された「稚児」の衣装です。2011年、40年ぶりに新調されました。これは新調前のものでしょうか。
古い形の長刀鉾が描かれている古図です。
2010年、メトロポリタン美術館に出店された長刀鉾の胴掛け。
14世紀、フビライカンの時代に制作された世界に2つしかない貴重な絨毯だとか。
長刀鉾の天井には星座が描かれています。西洋の星座ではなく日本のそれですから聞いたことのない名前ばかり。また、周囲の手すり(高欄)には動物をかたどった金具が取り付けられています。天保七年、菱川清春が下絵を描き柏屋善七が制作したものだそうです。その動物(三十六禽)がユニーク。タヌキ、トラ、ヒョウ、ムジナ、ウサギ、キツネ、オウリュウ、リュウ、ミズチ、ミミズ、ヘビ、ナメクジ、クジカ(シカの仲間)、ウマ、シカ、キリン、ヒツジ、ヤギ、サル、カラス、ニワトリ、キジ、ヤマイヌ、イヌ、オオカミ、イノシシ、ブタ、コウモリ、ネズミ、ツバメ、スイギュウ、ウシ、ジ(?)。聞いたことのない生物の名前、想像上の動物、そしてナメクジまで。
これがナメクジ。
こんなふうに、手すり部分に取り付けられています。スイギュウ。
見送裾房金具「鉄線花と虫尽し」です。様々な虫が描かれています。カマキリ。
チョウ。
トンボ、右はコオロギでしょうか。
バッタ。
キリギリス?
セミとハチ
タマムシと大きなハチ
バッタとコガネムシ
現在、長刀鉾に登れるのは男性だけ。縁起をかついでのことでしょうが、いずれ将来は女性にも解禁されることでしょう。
人気の高い長刀鉾の厄除けちまき。早めの購入をおすすめします。
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