祇園祭「木賊山」会所TOKUSA-YAMA, Gion Festival, Kyoto
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祇園祭(ぎおんまつり)木賊山(とくさやま)。世阿弥の謡曲「木賊」がテーマ。我が子を人さらいにさらわれて、山里でトクサを刈る老翁がご神体。左手にトクサ、右手に釜を持つ。 |
木賊山の会所は、西洞院通から仏光寺通を西に入ったところ、鈴木内科医院のなかにあります。山に提灯を取り付け終わって、提灯を収納するブリキの缶が路上に置かれていました。
このエリアは巨大な山鉾が並ぶ中心部から少し離れていますので、静かに会所の見学ができます。近所には太子山と油天神山があります。木賊山の会所飾りは病院の待合室、さっそく入らせていただきます。
ご神体は一番奥に祀られています。左右に水引などが展示。ここはそれぞれの懸装品に大きな説明書きが付けてあるのでわかりやすいですね。
こちらが我が子をさらわれた老翁のご神体。
額のシワと苦悩に満ちた表情。誰かに似ている。「謡曲 木賊」は世阿弥の作と伝えられています。物語ではその後、翁と子供は再開を果たします。なお「とくさ」は現在主に観賞用に用いられる直立した緑色の植物。
「見送」のアップ写真、「牡丹鳳凰文」刺繍です。
古い古い住居表示を見つけました。「仁丹」の広告が入っています。(なお京都市内ではあちこちでこのプレートを見かけます。古きものを大切にする街だからこそ、ですね。)
最後に、巡行時の姿。舁き山です。昔は担いでいたのですが現在は車輪が付いていて担ぎ手への負担は軽くなりました。ただ、くじ改めの時は担いで一周回します。
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