祇園祭「月鉾」TSUKI-HOKO, Gion Festival, Kyoto
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祇園祭(ぎおんまつり)月鉾(つきほこ) 鉾頭に新月(三日月)をかかげ月読尊を祀る鉾。すべての山鉾の中で最も大きく最も重い。鉾立は7月10日、曳き初めは12日。 |
「鉾建て」の様子
四条通の各所で山鉾の組み立てが始まっています。月鉾の会所は道路の南側、室町道路よりも西側です。写真は12日の撮影、組み立て始めて1日経過し、櫓(やぐら)と舞台は組みあがり、これから懸装品を取り付けよう、という段階まで進んでいます。
月鉾はすでに「石持」が付いています。石持は最も重い長方形の木材、全体の重心を下げ、また写真を取り付ける役目があります。
見事な「縄がらみ」。舞台を支える木材に「未申」、「戌寅」と書かれていますね。部材ごとに使用する場所あるいは方角が書かれています。細かな組み立て手順は何百年も受け継がれてきたもの。
四条通を月鉾から東方向を眺めると、手前に函谷鉾、向こうに長刀鉾が見えます。長刀の真木は特に背が高い。これだけの高さのものが引かれてもひっくり返らない。不思議ですね。
荒縄が会所に置かれていました。余りでしょうか。大きな山鉾の縄がらみには5kmほどの縄を使うんだそうです。
購買率のデジカメを持参していたので、屋根の飾り物をアップで撮影しました。こちらは八咫烏(ヤタガラス)。
そしてウサギさん。左甚五郎作といわれています。
懸装品を取り付ける前の舞台です。屋根裏には円山応挙作の「金地彩色草花図」、天井裏は岩城清右衛門作「源氏物語五十四帖扇面散図」。まさに美術館。
「宵山」の様子
天高く「月」が光を放っています。月鉾です。
真木は天にも届かんばかり。
会所は常に見物者でごった返しています。また鉾への搭乗も長い行列に並ばねばなりません。
ですので懸装品のアップ写真は撮影出来ませんでした。
破風蟇股には左甚五郎作といわれるうさぎの彫り物が飾られています。その下にはカメや貝類、イソギンチャクも彫られていますね。
暗くなってからの写真。囃子方が見えますが一般の方の見学は可能です。
月鉾会所の写真は意外と少なく、懸装品の展示写真もありません。というのは、月鉾の会所は四条通の歩道が狭く、かつ人通りの多いところにあって、いつもごった返しているのです。ゆっくり写真を撮影しにくい場所なのです。
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