禅華院は修学院離宮の入り口に位置する小さな寺院です。非公開寺院ですが境内の石仏と紅葉に包まれる山門で知られています。もとは比叡山延暦寺に帰属する天台宗寺院の一つだったそうですが、現在は臨済宗大徳寺派の寺院です。修学院駅から雲母坂(きららざか)を登り、途中で左折すると修学院離宮、そして禅華院です。門前は真っ赤なモミジで彩られていました。
2階建ての小さな山門は修学院離宮から頂いたものだそうです。2階は鐘楼になっています。扁額には山号である「解脱山」と書かれています。
門が開いていれば境内を自由に見学することができます。
モミジは多くないものの山門周りを中心に植えられています。絶好の見頃ですね。
山門の左手に見えるのは石仏群です。
近寄ってみるとかなりたくさんの石仏です。
左の小さな2体は1977年、雲母坂からこちらに移されたもの。雲母坂地蔵と呼ばれています。左から2番めの小さな像の裏には大治元年(1126年)の銘があるそうで、900年前、平安時代後期の作。大きな2体は修学院離宮内から移されたもので鎌倉時代後期の作。
祠の中には大日如来。
左から阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒菩薩、作成年代は不明です。さらに小型の石仏がズラッと並びます。
小さな石仏、表面が摩耗してほとんど何物かわからなくなったもの、五輪石塔などたくさん集められています。
山門の脇を登っていくと書院を見下ろすことができます。
禅華院前の道路沿いに多くのカエデが植えられています。いずれも見頃ですね。なお、新緑の頃の禅華院も訪問していますので御覧ください。レポートはこちら。
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